ヤマハ(株)は9日、プロフェッショナル向けのオーディオワークステーション『AW4416』を発表した。3日から6日まで米国のロスアンゼルスで開催された音楽関連のトレードショー“NAMM
2000”に出展したもので、国内では初めてのお披露目になる。言うまでもなく音楽製作の現場ではデジタル技術が深く入り込んでおり、HDDレコーダーやMIDIシーケンサー、デジタルエフェクターなどに加え、最近ではミキサーもデジタル化が進んでいる。これらの製品は以前は価格が高く、プロユースの製品だけだったが、ここ数年は劇的に価格が下がり(同時に性能も向上)、プロ仕様であってもアマチュアに手の届く製品が増えている。
![]() | 発表会場は渋谷のART。多くの報道陣が詰めかけた |
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今回発表された『AW4416』は、デジタルミキサーとHDDレコーダー(2.5インチディスクを使用)、サンプリングパッド、CD-RWドライブを一体化したもの。録音から編集、CD製作までを1台でトータルに行なうことができる製品だ。ミキサー部分は同社のベストセラーモデル『O2R』と同等の機能をベースに、エフェクターや24bitAD/DAコンバーターを追加、さらに機能を向上させたもので、入力チャンネル数は44。HDDレコーダーは16トラック+ステレオ2チャンネルを、24bit非圧縮でノンリニア録音することができる。拡張スロットを装備し、ADATやAES/EBUなどのデジタルフォーマットに対応するオプションカードも用意される。同社が開発するIEEE1394を使った音楽ネットワークプロトコル“mLAN”用のカードも用意される予定。また、MIDIやパソコンホスト端子、SCSIインターフェース、PS/2マウスを接続するシリアル端子などを備える。
![]() | 320×240ドットの液晶パネルとFL管パネルを搭載するAW4416。44は入力チャンネル数、16はHDDレコーダのトラック数を意味している |
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![]() | CD-RWドライブは手前の右側に内蔵できる。編集した作品をそのままCDに焼き込むことができる |
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![]() | アナログ・デジタルとも豊富な入出力端子を備える。拡張スロットは中央下にある |
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価格はオープンプライスだが、2.5インチのHDDとCD-RWドライブを除いたベースシステムはおよそ24万円前後となる模様だ。ヤマハはミュージシャンやコンポーザー、アレンジャーなどのほか、さまざまなコンテンツ製作を行なうユーザーをターゲットに想定しており、初年度、ワールドワイドで約3万台の販売を予定している。発売は5月から。
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