高速52倍速書き込みすら
特徴の一部にすぎない!
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製品名にもトレイ前面部にも書き込み速度の表記は無し。書き込み品質と機能で勝負の「PLEXWRITER Premium」。 |
本誌(アスキー PC Explorer)アンケートの「いま興味がある周辺機器」で、DVD記録ドライブがダントツでトップに立つ一方、CD-RWドライブはあまりに日常的になった。台湾メーカー製ドライブなら数千円で購入できるし、XP標準でCD書き込み機能まで付いたもんだから、本誌としても記事にしようがなかったりする。とはいえ、CD-R/RWがまだまだ必要なものであるのも確かだ。
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写真 10倍速オーバーの書き換えには「UltraSpeed CD-RW」のメディアが必要。写真は国内メーカーではほぼ唯一の三菱化学製メディアだが、これでは24倍速までしか書き込めなかった。 |
前置きが長くなったが、今回紹介するのはおなじみプレクスターから登場したCD-RWドライブの新製品「PLEXWRITER Premium」である。書き込み52倍速、書き換え32倍速と従来製品の最大48/24倍速と比べて高速化されているのだが、製品名にも出てこないように、もはや関心の薄いところだろう。実際、本製品で700MBのイメージを書き込みテストを行ったが、40倍速設定時の3分2秒に対し、52倍速で2分45秒と、この差ですら有意に感じる人は少ないはずだ。
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画面1 CD-DAの音質を最優先するレーザーパワー調整機能が「VariRec」。メディアの素材に合わせたライトストラテジの変更も可能。 | 画面2 静穏性を重視するため、書き込み/読み出し速度の調整が可能な「Silent Mode」。なんとトレイの開閉速度まで設定できる。 |
それじゃあ、本製品が魅力が無いかというと、むしろその逆。その魅力の要となるが、付属ツールの「PlexTools Professional」だ。CD-DA用にレーザーパワーを調節して書き込む「VariRec」のほか、読み出し速度をおさえて静穏性を保つ「Silent Mode」、あらかじめパスワードを設定しておくことで、パスワードを入力しないと中身が見えなくなる「SecuRec」(専用リーダ「SecuViewer」は無償ダウンロード可能)などの機能を細かく設定できる。
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「GigaRec」機能の設定メニュー。 | 111分あまりを書き込んだところ。 | |
画面3、4 メディア本来の容量の1.4倍まで書き込み可能にする「GigaRec」機能。ここで設定したあと、実際のライティングソフトで書き込みを行う。PlexTools Professionalにも書き込み機能がある。 |
また、さらなる目玉機能は、700MBメディアに最大984MBのデータを書き込める「GigaRec」である。これは線速度を本来のCD-Rの規格より遅くすることで実現したものだ。当然、ほかのCD-ROMドライブでの読み込みは未サポートで、編集部内にあるドライブでも読めない製品のほうが多かったが、DVDドライブでは比較的高い確率で認識できた。読み込み環境と書き込み速度が4倍速のみになる制限から、常用するのは難しいが、CDのサイズをわずかにオーバーした映像ファイルやバックアップデータなどを記録する際、データ側を加工する必要がなくなってとても便利だ。
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