- コピーやFAXなど5つの機能が1つの筐体に集約されており、SOHOユーザーなどは重宝するはず。
- これで実売約6万円はお買い得。
- ブラザーの「MFC-150CL」(実売5万円前後)のように留守電機能やコードレス電話を付属すれば、より一層使い勝手が向上しただろう。
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●【ADF機能を搭載】 原稿をセットすれば自動で連続読み込みしてくれるADF機能を搭載しており、使い勝手は抜群にいい。/●【メディアスロットも搭載】 利用できるメディアはコンパクトフラッシュ(TYPEI/II)、スマートメディア、メモリスティック、SDカードの4種類。ここからPCを介せず、ダイレクトにプリントすることも可能だ。 |
スキャナとプリンタ、さらにはFAX機能も搭載した「複合機」がシェアを伸ばしている。今回紹介するキヤノンの「PIXUS MP730」(以下、MP730)は、その中でも台風の目になりうる製品だ。
MP730には5つの機能が搭載されている。コピー/プリント/スキャナ/FAX/カードリーダーの5つで、同社は「5in1」とその多機能性を表現している。
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●【プリンタブルメディアへの印刷も簡単】 プリンタブルCD-RやDVD-Rへの印刷は、カートリッジを差し込んで、ガイドをセットするだけという簡単さ。同社の単機能プリンタのように簡単操作で印刷を実行できるのは便利だ。 |
プリンタエンジンは、4色インクながらも6色のものと同等と言えるほど表現力の高い、同社の「PIXUS 850i」と同じものを搭載している。スキャナ部は解像度1200dpiを実現しており、コピー機能だけではなくスキャナとしても実力十分だ。
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●【インクは4色インクを採用】 プリンタエンジンは好評だった「PIXUS i850」と同等のものを搭載している。ブラックインクは顔料系を採用しており、染料系インクに比べて耐光性に優れている。 |
このMP730が便利なのは、ADF機能が搭載されているところだ。最大30枚のA4用紙をセット可能となっており、連続5枚のコピー(普通紙・文字モード)を実行してみたところ、約1分39秒(1枚あたり16.5秒)という結果を得られた。家庭用として利用することを考えると、速度は十分と言えるだろう。
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●【わかりやすい操作パネル】 操作パネル上には多くのボタンが配置されているが、よく使うボタンは大きくレイアウトされており、迷うことはない。短縮ダイヤルボタンなども用意されており、SOHOユーザーにも使い勝手はよいはずだ。 |
またMP730は、複合機としては珍しくCD/DVDメディアへの印刷機能も搭載している。使い方は簡単で、専用のカートリッジにプリンタブルメディアをセットして、本体前面に取り付けるだけ。プリンタの黒インクは顔料を使用しているため退色しにくく、メディアの長期の保存にも耐えられる。
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●【設置場所はサイズのためやや制限がある】 横幅は439mmで、奥行きは496mmとなっており、かなり大きい。ただスキャナ、プリンタ、FAXを一式揃えることを考えれば、逆に省スペースと言えるかもしれない。 |
あとは、留守電機能やPCからのFAX送信機能を搭載すれば、ほぼ死角はない。同社のFAX製品と棲み分けが苦しいかもしれないが、是非とも次期モデルでは、これらの機能を搭載してもらいたいものだ。
PIXUS MP730の主なスペック | |
製品名 | PIXUS MP730 |
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プリンタ部: 解像度 |
最高4800×1200dpi |
使用可能紙 | A4~A5、レター、リーガル、洋形封筒4号/6号、はがき |
インク | Y/M/C/Bk |
スキャナ部: 読み取り方式 |
CIS |
解像度 | 30~9600dpi(光学最大 1200dpi×2400dpi) |
カードリーダー部: スロット |
コンパクトフラッシュ(TypeI/II)、スマートメディア、メモリースティック、SDカード、マルチメディアカード(マイクロドライブは非対応) |
FAX部: 有効記録幅 |
203.2mm |
有効読取幅 | 208mm |
モデムスピード | ~33600bps |
サイズ | 439(W)×496(D)×326(H)mm |
重量 | 12.8kg |
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