シンビアン(株)は22日、記者向けの懇親会を都内で開催し、同社代表取締役社長の久 晴彦氏が親会社の英シンビアン(Symbian)社の第3四半期の業績について説明した。
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シンビアン代表取締役社長の久 晴彦氏 |
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Symbian OS搭載機の出荷数の推移 |
第3四半期の売り上げ高は4030万ポンド(約90億円)で、前年同期の2790万ポンド(約65億円)から44%増と大きく飛躍した。これはSymbian OS搭載機の出荷数が前年同期の850万台から52%増の1300万台になったことで、そのロイヤリティーが増加したことが寄与した。
久氏によると、前年同期に発売されたSymbian OS搭載機は86機種だったが、今年の第3四半期に発売された機種は106機種にもなるという。また、今年は累計で3700万台のSymbian OS搭載機が出荷されており、2005年度の累計出荷台数の3200万台をすでに大きく上回っているとした。
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日本で出荷されたSymbian OS搭載機 |
日本市場については、2005年のSymbian OS搭載機の成長率は185%としながらも、年間の携帯電話出荷数と同社の言うところの“スマートフォン”(高機能な携帯電話機)の出荷台数がほぼ同じであり、他国と比較して「日本は(スマートフォンの需要が)伸び切っているので、この先どうするかが課題」だとした。なお、日本では現在までに6社の携帯電話開発メーカーから42機種のSymbian OS搭載機がリリースされており、パートナー企業は32社(世界中では300社)、3000人のデベロッパー(世界中では5万人)が存在するとのこと。
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世界のスマートフォン市場 |
中国市場などの他国については、高機能機だけではなく、ミドルレンジの価格帯の携帯電話機にもSymbian OSを搭載していきたいとし、ロイヤリティーについても検討課題であるとの考えを示した。
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1億台出荷までの軌跡 |
そのほか、11月にSymbia OS搭載機の累計出荷台数が1億台を超えたことに触れ、これは平均的な人間の脳の神経細胞の数や『プレイステーション 2』の累計販売台数、世界中のウェブサイトの数などと同じだと説明した。
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