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NTTデータがバチカン図書館の文献をデジタル化
NTTデータは3月20日、バチカン図書館と、同館に所蔵されている手書き文献のデジタル化および長期保存を目的とした事業に参画すると発表した。
バチカン図書館は1448年に設立され、現在110万点以上の蔵書を収蔵している。その中にはマニュスクリプト(manuscript)と呼ばれる貴重な一点ものの手書き文献が約8万冊ある。手書き文献は活版印刷技術の誕生以前に羊皮紙やパピルスに書かれたもの、金銀などによって装飾されたものなど、劣化が進んでいるものも多く、いずれは読解不可能となるおそれがあるという。NTTデータは、日本の国立国会図書館におけるデジタルアーカイブシステムの構築や、デジタルアーカイブサービス「AMLADR(アムラッド)」のノウハウを活かし、手書き文献のデジタル化作業から、それらを長期保存し広く公開するためのITシステムを提供する。
初期契約では、2世紀から20世紀に書き残された約8万冊、約4千万ページに及ぶ蔵書のうち、約3000冊の手書き文献を4年間でデジタル化し、その費用は約23億円となる。将来的には約8万冊全ての手書き文献をデジタル化する大規模プロジェクトとなる見込みだという。
デジタル化した文献は、バチカン図書館が提供するウェブサイト上で高精細画像データとして公開する予定だという。
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