「花粉の飛散量は年によって異なります。飛散量によって症状が例年よりも辛い方も多いでしょう。病態の特徴として、年々症状が重くなる傾向にある患者さんもいます。しかし、従来の治療法で効果を感じられなかった方も、諦める必要はありません。新しい薬や治療法が次々と登場しています」と天野氏は語る。 一般的に利用される抗アレルギー薬は、薬局やドラッグストアで購入可能な市販薬として「OTC医薬品」として販売されており、副作用が少なく安全性の高い医療用医薬品を市販薬に転用した「スイッチOTC医薬品」もある。 しかし、医療機関を受診する患者の中には、これらの薬で効果が不十分と感じる方が多い。 「市販薬には手軽に手に入る花粉症薬も多く、患者さんにも定着してきました。ですが、クリニックを受診される方は、症状が重かったり、仕事や学業に支障をきたすため、何とかしてほしいと訴える患者さんが増えています。そのため、我々クリ
