幸齢期に夫婦の溝が深まるのは、生理学的に見れば仕方ないかもしれません。 理由のひとつは、夫の男性ホルモンが減ってくるからです。 男性ホルモンの減少によって、意欲が低下したり、人づきあいが億劫になったりします。幸齢期はただでさえ思考や意欲を司つかさどる脳の前頭葉が縮んでくるのに、意欲低下があると、さらに脳の働きが悪くなります。 いっぽう、妻は、更年期が終わりを迎えるころから、男性ホルモンが増えてきます。意欲も増進し、アクティブになります。すると脳も活発に働くので、幸齢期に見られる前頭葉の縮みもカバーできるのです。 つまり、男性は気持ちが内向きになり、女性は外向きになる傾向がある。これを放っておくと、夫婦の溝は大きくなってしまうのです。 原因は夫かもしれない 「夫源病ふげんびょう」という言葉をご存じでしょうか? 夫の言葉や行動が大きなストレスになり、妻が病気になってしまうことです。 主な症状は
