コンパクトで大量のデータを蓄積できる便利な電子書籍。一方、紙の方が目も疲れないし、読書をじっくり楽しめるという人も。両者を比べた場合、私たちの脳にはどのような違いが起こるのでしょうか。 米科学誌オンライン版「サイエンティフィック・アメリカン(Scientific American)」が様々な研究結果をまとめました。 ■デジタル読書は注意力が散漫になる サンノゼ州立大学の劉子明(Liu Ziming)教授が2005年に実施した調査によると、スクリーンで文章を読む場合、ほとんどの人は順を追って読んでいないと指摘しています。スクリーンの場合は、特定のキーワードだけを探して読んだり、情報を検索するなどの時間が長く、紙の時のように字を追いながら読んでいない人が多いといいます。 もともと、電子書籍は読む時の疲労感が大きいため、注意力が散漫になると言われていました。一方、劉教授によれば、そもそも人は電子
