陸上自衛隊の元自衛官の女性が複数の隊員から性被害を受け精神的な苦痛を受けたなどとして、国や元隊員5人に賠償を求めている裁判が、横浜地方裁判所で始まりました。 5人のうち4人の元隊員は「性暴力にあたる行為はなかった」などとして争う姿勢を示しました。 国は性被害の事実を認めましたが、賠償の責任については現段階では留保するとしました。 国と元隊員5人に計750万の賠償を求める 元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(23)は、去年まで福島県郡山市にある部隊に所属していました。 その際、複数の隊員から性被害を受けた上、自衛隊内の相談窓口などに申告していたにもかかわらず十分な調査や対応がなく、精神的な苦痛を受けたとして、国と元隊員5人にあわせて750万円の賠償を求めています。 元隊員5人は防衛省の調査の結果、性暴力が確認されたとして、去年12月、5人全員が懲戒免職になっています。
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