2025年、新年を迎えた。去った2024年は、ガザ侵攻やウクライナ侵攻といった、終わらない戦争に思いを馳せた1年でもあったのではないだろうか。長引く戦闘を報道などで目の当たりにし、「なぜ戦争は終わらないのだろうか」と疑問や憤り、悲痛な思いを抱えながら過ごした人もいるだろう。 西洋史、特にポーランド史を研究する小山哲・京都大学大学院文学研究科教授は、「大国を中心にした視点を変えて、地べたに立って想像してみることでまったく違う世界が見える」と、「自分ごと」として考える大事さを語る。歴史という長い文脈からパレスチナ、ウクライナについて考える本『中学生から知りたいウクライナのこと』『中学生から知りたいパレスチナのこと』(ミシマ社)の著者のひとりでもある小山さんにインタビュー。 どうすれば戦争は終わるのだろう? 私たちは、どのような視点をもって対峙していけばいいのだろう? じっくりと語ってもらった。
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