『緊急呼出(オンコール)制度を運用する上での注意点』 医療機関でよくみられる人事労務トラブル実例Q&A Q 職員に対して、休日に呼び出して仕事をしてもらうことがあります。 緊急呼出(オンコール)制度として、1回あたり数千円の手当を支給していますが、運用上注意すべき点があれば教えて下さい。 A 緊急呼出(オンコール)制度下では、その時間帯は具体的な業務に従事していないため、通常労働時間としては扱われませんが、場所的拘束性や時間的拘束性が高い場合には労働時間として解釈され、その時間分の賃金支払いが必要となる場合があります。 詳細解説 患者の容態急変などの緊急時に備え、職員に携帯電話を貸与し、いつでも緊急出勤を要請できるように備えさせるといういわゆる緊急呼出(オンコール)制度については、多くの医療機関において採り入れられています。 ところが運用方法や管理方法によっては、自宅等の滞在時間が労働時間
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