エンジニアから営業まで、社員全員がSQLを使うデータドリブン組織はどのようにできたのか。コラボレーションツールに記録された実データから辿るケーススタディ。巻末には、今すぐ学べるSQL練習帳も収録。未経験の方でもブラウザだけで簡単に練習できます。 Read less
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DBIの泣き所 いわゆるLAMPないしそれに似た環境でウェブサービスばかり書いている方にはあまり実感がないかもしれませんが、あちらの現場ではOracleを、こちらの現場ではMicrosoft SQL Serverを、はたまた別の現場では組み込みのSQLiteを、といった受託系の仕事をしている人にとって、SQLの方言問題は避けては通れないもののひとつです。 典型的なところでは、たとえばSELECTで取得するデータの件数を制限したい場合、PostgreSQLなどでは「LIMIT ... OFFSET ...」のように書きますが、OracleではROWNUMを使いますし、MS SQL serverならSET ROWCOUNTやTOPを使います。また、いまでこそPostgreSQLとの互換性を確保するため「LIMIT ... OFFSET ...」と書けるようになっているMySQLにしたところで、
今回は「第29回 SQLインジェクションの復習」で紹介したSQLインジェクションツールのsqlmapを紹介します。開発者や運用管理者のセキュリティ意識が向上しない原因の一つは、脆弱性がどのようなリスクを持っているのか理解していないことが原因であることも少なくありません。今回はSQLインジェクションのリスクの一部である自動化された攻撃ツールを紹介します。 sqlmapとは? sqlmapとはブラインドSQLインジェクション攻撃を実行するツールです。オープンソースで開発され執筆時点の最新版は2010年3月14日にリリースされたバージョン0.8です。 http://sqlmap.sourceforge.net/ 筆者は偶然、最初のリリースからこのツールを知っていたのですが、このツールの進歩には目を見張る物があります。 sqlmapの概要 記述言語:Python MySQL, Oracle, Po
NTTデータとPostgreSQLが挑んだ総力戦。PostgreSQLを極限まで使い切ったその先に見たものとは?(前編) NTTデータオープンソースDAY2015 現在のシステム構築では、オープンソースのソフトウェアを使うことは当たり前になってきています。PostgreSQLはそうした中で主にエンタープライズ向けのデータベースとして着実に事例を増やしてきています。 その中で、PostgreSQLを大規模なミッションクリティカルなシステムの中で使うには、どのようなノウハウが求められるのか。オープンソースの利用に積極的なNTTデータがその事例を、1月26日に開催されたイベント「NTTデータオープンソースDAY 2015」のセッション「NTTデータとPostgreSQLが挑んだ総力戦。PostgreSQLを極限まで使い切ったその先に見たものとは?」で紹介しています。講演内容をダイジェストにしまし
かつては非常に高価なもので、手軽に導入できないという印象のあったデータベースですが、現在では、PostgreSQLやMySQL、Firebirdなどといったオープンソースのデータベースが商用のものに引けを取らない機能、性能を備えるようになり、それほど規模の大きくないWebアプリケーションであっても、あたりまえのようにデータベースが使用されるようになりました。 本特集では、Webアプリケーションを初めて開発するという方に向けて、データベース設計の基本について説明していきます。なお、一言にデータベースといってもいろいろなものがありますが、いわゆるテーブルによってデータを管理するリレーショナルデータベースを対象とします。 今回は、データベース設計の全体的な流れについて説明します。 データベース設計とは、データベースによってデータを管理できるように、現実の世界を抽象化してデータモデルを作成していく
来る2月27日、データベースの新書籍を発売させて頂くことになった。タイトルは「理論から学ぶデータベース実践入門 ~リレーショナルモデルによる効率的なSQL」となっている。単に「データベース」と書いてあるが、RDBがメインのテーマの書籍である。 多くの人が未だにRDBを使いこなせていないのではないか。RDBの使い方をマスターするには何が必要なのか。それがここ数年私が追ってきたテーマであり、この書籍を出すことになった動機である。 あまりにも酷いDB設計、あまりにもスパゲティなクエリ、あまりにも希薄なデータモデルへの理解。そういった問題はどこから生み出されるのか。そのひとつの結論としてたどり着いたのが、「そもそもRDBの使い方があまり理解されていないのではないか」ということだった。名著、SQLアンチパターンでは「やってはいけないケース」について学ぶことができるが、その反対のテーマ、つまり本来どの
SQLアタマアカデミー 第7回性能改善の鍵、インデックスの特性を知る~B-treeとハッシュ (1)B-tree はじめに データベースを扱う仕事をしていると、パフォーマンスの問題に悩まされることは日常茶飯事です。とくに最近は、データベースに格納されるデータ量が飛躍的に増え、サーバのCPUやメモリといったハード面の増強だけでは追いつかないことも多くあります。 そのようなケースに対応するため、DBMSは性能改善のための手段を多く用意しています。その中で最もコストパフォーマンスの良い方法が、インデックス(索引)です。アプリケーションにもハード構成にも影響を与えずに実行でき、うまくいかなければすぐに削除できるという手軽さが大きな魅力で、効果はしばしば絶大です。 インデックスにはいろいろな種類があり、またDBMSによってもサポートする種類に差がありますが、本稿では最も重要な2つを取り上げます。それ
第7回大規模データ処理におけるCPUとI/Oのバランスをどう考えるか 山崎泰史,武吉佑祐 2013-03-19
先日、 Goに初めて私のパッチが取り込まれ 、コントリビュータに仲間入りしました。 このパッチは、 database/sql.Stmt をヘビーに使った時に性能がだいたい16コア以上のコア数にスケールしないという問題を解決するものです。 こういった問題をどうやって調査するのかと、Goにパッチが取り込まれるまでの手順を紹介します。 背景 私は TechEmpower の FrameworkBenchmarks という、いろんな言語/フレームワークで同一のアプリを作ってベンチマークするというプロジェクトで、主にPython関連のメンテナをしています。 Goにも興味があるので、Ginというフレームワークを追加したりコードレビューに参加したりしています。 2014-05-01 に行われた前回のベンチマーク Round 9 では、 PEAK Hosting が実行環境に加わりました。この環境は、デュ
前回の記事でSQLインジェクションの話は終わりにして、クロスサイトスクリプティングの話を書かせて頂こうと思っていました。しかし、6月5日に東京にて開催されたPostgreSQLカンファレンス2007でセキュリティをテーマに講演させて頂き、意外にブラインドSQLインジェクションをご存じでない方が沢山いらっしゃいました。40名ほどの聴講者の皆様にSQLインジェクションをご存じの方?とお聞きするとほぼ全ての方が知っていると答えたのですが、ブラインドSQLインジェクションをご存じの方は数名でした。 SQLインジェクションの常識 ブラインドSQLインジェクションの話をする前に、SQLインジェクションとその対策の常識について確認します。 SQLインジェクション対策として間違ってはいないが不十分な対策 エラーメッセージを表示しない(特にSQLエラー) ユーザ入力文字列をエスケープする これらはSQLイン
はじめに 木構造と呼ばれるデータ構造の一種があります。1つのルート(根)と呼ばれるノードを始点として、(通常)複数のリーフ(葉)と呼ばれるノードまでを経路で結んでできるデータ構造です。その名のとおり自然界にある「木」の構造ですし、学校時代、確率の授業で樹状図を書いた経験のある人もいるでしょう。 この構造は、私たちの周囲にとてもたくさん存在します。家系図や組織図も木ですし、IT関連の例では、ヒープやRDBのインデックス、ディレクトリ(フォルダ)によるファイルシステムやXMLも木構造です。Webの掲示板でも、最初の書き込みをルートとしてそれに対してコメントがつけられ、そのコメントにまたコメントがつけられるというプロセスで木構造を形成します。ここでは1つの書き込みがノードになります。 このように、IT技術と木構造は切っても切れない関係にありますし、多くの分野で応用されてもいるのですが、実は長い
横断的にDB操作の類似コマンドを探すためのサイト 例えば MySQL を知っている人が 新しく他のデータベース、例えば Oracle を学習する際に MySQL でいうところのアレは Oracle ではどういうコマンドなんだろう という感じに情報を探す場面が多くあります。 そういう類の情報を探すときに役に立ちそうなリファレンスサイトを作りました。 xref.jp xref.jp - Database 追記: コンテンツ増やしました yum, apt-get, rpm 等々の横断比較リファレンス - clock-up-blog ソースコード GitHub に上げてあるので興味ある人は見てみると良いです。 kobake/xref.jp · GitHub PHP で書いてます。すんごい汚いです。謙遜じゃなくて本当に。 プルリク歓迎。 機能 マトリクス方向の切替 比較表の見出しの向きって、その組み
Perlとdbm いまでは省みられることも少なくなりましたが、Perlには1989年にリリースされたバージョン3.0以降、dbmと呼ばれるシンプルなデータベースにアクセスする機構が標準で組み込まれています。このdbmは、いわゆるリレーショナルデータベースとは違ってキーと値の組み合わせをディスクに保存できるだけのものですが、ハッシュ(当時はまだ連想配列と呼んでいました)と結びつけることでタブ区切りファイルなどを読んでいくより高速に検索ができたため、ユーザ環境に永続的なデータを保存する手段のひとつとして重宝されていました。Perl 3/4の時代にはdbmopenというコマンドが使われていましたが、この機構はPerl 5になって一新され、いまではより汎用的なtieというコマンドを使うことになっています。この仲間としては古くからあるBerkeley DBやGDBMなどのほか、最近では平林幹雄氏のT
2. copyright © 2014 kuwata-lab.com all rights reserved まえがき 現在、アプリケーション開発の現場では O/R Mapper (ORM) が普及しています。今後 も ORM を使った開発は、増えることはあっても減ることはないでしょう。 しかし ORM は、アプリケーション開発者にとっては便利でも、DB 管理者 (DBA) か らみたらトラブルの種でもあります。それが特にパフォーマンスに関する問題であるこ とが多いため、開発者と DBA が対立することも珍しくありません。 とはいえ、ORM による問題はすでに解決策が用意されている場合があります。本当の 問題は、すでに存在する解決策があまり知られていないことではないでしょうか。 そこで本発表では、ORM によってどのような問題が起こりやすいか、どう解決・予防 すればいいか、そして ORM
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はじめに JavaにおけるDBアクセス周りの実装は、アプリケーション開発において非常に問題の多い領域です。数多くのO/Rマッパが登場していますが、現場の要件を満たせるものはまだまだ少ないかと思います。 そのような状況の中、DBFluteは誕生しました。本稿では、このDBFluteが一体どういったもので、現場の問題に対してどのように解決をしていくか、基本から応用まで紹介していきます。 今回のターゲットとする言語はJavaですが、実はDBFluteはC#版も存在します。ほぼ同じ仕様で実現されていますので、文法的な違いだけを読み替えることでC#ユーザの方にもお楽しみ頂ける内容かと思います。 前提とするテーブル構造 これからの説明で登場するサンプルの実装では、図1のテーブル構造を前提として話を進めていきます。 図1 サンプルのテーブル構造(詳細は、こちらをご覧ください) DBFluteの概要(1)
JavaScriptを活用したWebアプリケーションを開発している際に、一時的に保存したいデータをどのように扱うかは大きな問題です。何となく変数や配列、ハッシュに保存してしまいがちですが、そのデータの取り出しや更新が面倒だったりします。 そこで使ってみたいのがAlasql.jsです。JavaScriptだけで作られたクライアントサイド向けのSQLデータベースになります。 Alasql.jsの使い方 使い方の例。データを配列で放り込んで、SQLで取り出せます。 デーブルの作成を含めてSQLが書けます。 データはlocalStrageに保存することもできるので、再読込時に復元も可能です。 Alasql.jsはHTML5仕様の中で検討されていたWeb SQLとは異なる実装で、オンメモリで動きます。高速で動作し、かつデータはlocalStrageに保存しておくこともできるので容量は小さいながらも永
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