架線のない区間でも走行可能なハイブリッド電車「ハイ!トラム」の実走試験が21日、高岡、射水両市を走る万葉線で始まった。試験は8月中旬までの約1カ月間の予定で、期間中は一般市民も試乗できる。 「ハイ!トラム」は、鉄道総合技術研究所(東京)が開発した試験車両で、前後に大型のリチウムイオン電池を搭載している。試験では充電状況の調査のほか、省エネの推進や公共交通の啓発なども図る。 万葉線高岡駅では午前10時から試験開始を祝う記念式典があり、高橋正樹・高岡市長が「環境に優しい夢の路面電車。多くの市民に最先端の技術を実感してもらいたい」とあいさつ。地元の園児らが「出発進行」の号令をかけると、架線からパンタグラフを下ろした車両が出発した。
