古い話で恐縮ですが、2013年度上半期のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングは、タイトルのあと三陸鉄道の電車が1両で走るシーンから始まっていました。 と、ここまで読んで違和感に襲われた方、どのくらいいらっしゃるでしょうか。きっと、この記事の下にあるコメント欄に直行し、次のように書きたくなられたことと思います。「あれは電車ではない。ディーゼルカー(気動車)だ」と。 非電化区間を走る動力車は、昔は蒸気機関車、今はディーゼルカーかディーゼル機関車が相場です。ところが都市近郊など、電化区間ばかりの場所では、「電車」という言葉で旅客が乗る車両や列車一般を表現することがあります。そこで、非電化区間を走る車両のこともついつい「電車」と言ってしまうわけですが、電気以外の力で走っているものを電車と呼ぶことに対して強い違和感を持つ人々が、一定数存在します(筆者も含みます)。 ところが、この違和
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