米Atmel社は,AVRマイクロコントローラに新製品「ATmega325P/329P/3250P/3290P」4種を追加した。ATmega329P/3290Pは,液晶ディスプレイ・コントローラを内蔵している。低消費電力化を図る独自技術「picoPower」を適用したもの。

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先月このコラムに掲載した記事「仕事を任せないから日系企業は中国で負けている」は,多数のコメントをいただきました。この場をお借りしまして,お礼申し上げます。中でも,一部コメントにあった「日系企業は暗黙知に頼って従業員を処遇しているから上手くいかない」という指摘はもっともだと考えます。先日これに関連した意見を,チャイナウェイ 代表取締役社長 尹昌来(Yin Chang lai)氏に伺いましたので紹介します。 ――日本の民生機器メーカーは中国でなかなか思うように事業を拡大できていません。その一因としてコミュニケーションのギャップから,中国人従業員の登用が上手くいっていないことがありそうです。 尹氏 日本には暗黙知という言葉がありますが,中国はそれが成り立つ土壌では全くない,ということを理解しなければなりません。中国には広大な国土に,50を超える民族が存在します。いわば米国のような多民族国家なの
NECは,同社製デスクトップ・パソコンの電源ユニットに不具合が見つかったとして,対象製品1万4600台の部品交換を無償で実施すると発表した(発表資料)。 部品交換の対象となるのは,2003年11月から販売している「VALUESTAR H」と「VALUESTAR GタイプH」の全数。VALUESTAR Hは,折りたたみ可能なキーボードを付属して,液晶テレビ機能をウリにした機種で,VALUESTAR GタイプHはVALUESTAR Hと同等性能でNECのWWWサイト直販の機種だ。NECでは,不具合部品の交換が完了するまで,この2機種の販売を見合わせる。 不具合は,電源ユニットに使っている一部コイルが鉄芯部分の材質不良により高温になることがあり,その熱を受けた一部コンデンサが劣化していくというもの。こうした状態で使用を続けるとコンデンサが異常発熱し,発煙・発火に至る可能性があるという。NECでは
皆さんは,「HurraFussball」というサッカー・ゲームをご存知ですか。選手のキャラクターを記録したカードをパソコンに接続したカード・リーダーに通し,自分のチームを作って対戦するオンライン・ゲームです。このゲームは,画期的と言われています。オンラインで楽しむサッカー・ゲームという点は珍しくありませんが,HurraFussballで使うカードに目新しい技術が使われているからです。このゲーム用カードに搭載する16ビットのデータを格納するメモリは,印刷技術で作り込んでいます。新聞や雑誌,ポスターを刷るかのごとく,ロール・ツー・ロールで連続的にメモリ搭載のカードを印刷して製造しています。印刷技術で電子部品を作る,いわゆるプリンタブル・エレクトロニクスの実用化第一号と言えるでしょう。 HurraFussballに使うゲーム用カードに作り込んでいるメモリは,有機導電膜にPEDOTを利用したキャパ
ノート・パソコンのOEM市場を台湾メーカーが席巻している。米DisplaySearch社の調査によれば,2006年第3四半期(7月~9月)に出荷されたノート・パソコン2046万台のうち83%までが,台湾メーカー製だという。 米Hewlett-Packard Co.(HP)や台湾Acer, Inc.,米Apple Computer, Inc.,米Gateway, Inc.は,第3四半期に出荷した同社ブランドのノート・パソコンの全量をOEMまたはODMでまかなった。日本メーカーの自社生産比率は,東芝が23%,ソニーが21%,シャープが10%となっている。 ノート・パソコンのOEM市場は直前四半期から19%拡大しているが,中でも台湾Compal Electronics, Inc.は成長が目覚しい。出荷量を直前四半期比で45%増やし,市場シェアは17%から20%へ拡大した。Compal社は,東芝や
2006年12月14日,カラー電子ペーパーを搭載した山手線が運行を始めた。日立製作所とジェイアール東日本企画による実証実験である。運行に先立ち,車両内の様子が報道陣に公開された。運転台の裏に搭載してある電子ペーパーは,13.1型。A4判大である。37社の広告が,約2分間隔で切り替わりながら表示される。隣には,実証実験中であることを説明する印刷物が配置されている。紙の印刷物と同等の見栄えをウリの一つにする電子ペーパーだが…
2006年10月20日,「科学がハリー・ポッターの透明マント(invisibility cloak)を開発」といったニュースが世界を駆け巡った。その前日,英米の大学の研究者による透明マントの実現への最初の一歩という論文が,科学誌「Science」のオンライン版である「Science Express」に掲載されたためである。 ハリー・ポッター・シリーズでは,第一巻の「Harry Potter and Philosopher's Stone」から透明マントが大活躍する。ハリーの透明マントは被っていないときは銀色に光るシート状のもので,これで体を覆うと中の人も含めて透明になるというもの。なにせ魔法のマントなので科学的な説明は当然ない。これに対して今回の透明マントはもちろん魔法ではないが,見かけは魔法の道具のように見える。写真にあるように,27.1〜58.9mmの間で半径が異なるグラスファイバの
「私が何かしなきゃいけないんですか」 ゲームのディスクを本体に挿入して30秒。女性はようやく何かがまずいことに気が付いた。どうやら自分で操作をしないと,ゲームが始まらないらしい。 「○かなー」 コントローラのボタンを,当てずっぽうに押してみる。ところが画面に現れたメッセージは,女性の予想を大きく裏切る。 <ネットワークケーブルが接続されていません> 一向にゲームは始まらない。ディスクを入れて既に一分半近く経つ。女性は焦り始める。 「どうしよう。こんなことしてたら進まないですよね…何かを見れば載ってるんですか?…これだ」 製品に付属する『クイックリファレンス』を手に取った。ページをめくって起動の仕方を探す。それでも手掛かりはつかめない。 「クロスメディアバー出てきてないですよね…」 ディスク挿入後,二分が経過。 「あれっ。私もしかして(ディスクを)逆に入れちゃったんですか
「腹をくくって見切り発車するしかないんです」――。パナソニック ファクトリーソリューションズ(PFSC)が2006年12月6日からパシフィコ横浜で開催している内覧会「パナソニックFAショー」において,環境関連のブースに立つ説明員が「中国版RoHS」に対してもらした言葉である。中国版RoHSは,2007年3月1日に中国で施行される予定の環境規制「電子情報製品汚染防止管理弁法」のこと。2006年7月1日に欧州連合で施行されたRoHS指令を発端として検討されたことから,中国版RoHSと呼ばれることが多い。 ただし中国版RoHSは,施行まであと4カ月と迫りながら,いまだ全容が明らかになっていない(2006年12月4日号の日経エレクトロニクスの特集記事を参照)。このため,国内メーカーの多くは焦りを隠さない。正式な情報の発表が遅れているうえ法律の解釈もあり,「何が正しい情報なのか判断がつかない」といっ
先週の12月1日,名古屋市で開催された第39回中部VE大会で「特別講演」をさせていただいた。主催者の方から頂戴したテーマは「日本のものづくりの課題と戦略 ~日本はいかにして,日本らしいものづくりをしていくか~」であった。 遠大で重いテーマである。正直に言うと,これまでの筆者なら,テーマを変えていただくか,丁重にお断りしていたところだ。しかし,今回はこのテーマで話してみようと思った。1年半近く続いているこのコラムを書きながら考え,Tech-On!Annexの会員の皆様と議論させていただいた内容がまさにこのテーマだったからである。ということで本稿では,これまでのコラムの内容と重複する部分があることをお断りした上で,筆者が講演した内容の一部を再現し,さらに話し足りなかったことも若干補足して再構成してみた。 「日本はいかにして,日本らしいものづくりをしていくか」というテーマは,私には荷が重過ぎるテ
バンダイは,1974年放映の人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」に登場する主役戦艦のプラモデルを発売する(発表資料)。放映当時には「ヤマト」のプラモデルを多数発売したバンダイが,約20年ぶりに投入する新モデルだ。 「究極版」と銘打った新製品は1/350スケール。大きさが766mm×220mm(スタンド付属時は340mm)×102mm,重さはスタンドを含めて約1950gと,これまで同社が販売してきた「ヤマト」の中で最大という。同スケールの戦闘機7機と,「沖田十三」や「古代進」といった登場人物のフィギュア12体が付属しており,艦長室や艦橋内部に配置すれば劇中の名シーンを再現できるとの触れ込みだ。 プラモデル本体やスタンドにLEDやスピーカを搭載しており,光や音で劇中のシーンが再現できるようになったのも,20年前の製品にはなかった新機能だ。3基の主砲と2基の副砲,舷側に配置される対空用のパルス・レーザ砲
エレクトロニクス業界が対応に苦慮してきたRoHS指令が2006年7月1日に施行され,早くも約5カ月が経過しました。しかし,「これで終わり」とはいきません。今後,指令の内容が二転三転することになるからです。 RoHS指令は,現時点ではまだ様子を見ながらの滑り出しであり,例えば,規制物質の含有量を測定する方法が決まっていないなど,注視し続けるべき項目が多々あります。中でも,「適用除外用途」の動向からは目を離すことができません。適用除外は代替技術がないケースについて規制の対象外となる用途のことで,高温はんだに含まれるPbなどがあります。 指令の施行当初,適用除外用途は20項目でした。それが,2006年10月に新たに9項目が追加され,29項目になりました。さらに,同年11月には,新たに23項目が適用除外用途の候補として公開されたのです。ただし,適用除外用途は増え続けるだけではありません。代替技術が
ここ数年,環境規制に対する読者の関心はかつてないほど高まっています。ご存知の通り,2006年7月にRoHS指令が施行されたからです。「規制を遵守」と言葉では簡単に聞こえますが,設計や開発,生産など現場の苦労は想像以上に大きいものでした。サプライ・チェーンの見直しに始まり,従来培ってきた実装技術を一から変更しなければならなかったためです。しかも実装技術の変更に伴い,予期しない様々なトラブルにも見舞われました。こうした多大な労力を払ってきたからこそ,読者の関心が高かったのでしょう。 欧州でのRoHS指令は,これから始まる環境規制時代の始まりに過ぎません。欧州では今後,約3万種類の化学物質を規制する「REACH」や環境に配慮した機器設計を求める「EuP指令」など,次々と環境規制を打ち出しています。しかも欧州での規制は世界各地に飛び火しているのが現在の潮流となっています。欧州での規制とは少しずつ形
Wiiリモコンとヌンチャクコントローラなどを接続するコネクタの外装部も金メッキ仕上げ。このコネクタはWiiリモコンの外装ケースに大半が隠れてしまうため,金メッキ仕上げになっていることに気づかないユーザーも多いはずだ 任天堂の新型ゲーム機「Wii」を分解して驚くのは,低コストを狙い,徹底的に練られた設計である(Tech-On!関連記事)。一目見てシンプルと分かるメイン・ボードに載る部品点数はおそらく1000を大幅に切る少なさ。いくつかのカスタムLSIとゲームキューブとの互換性を保つためのコネクタ類を除くと,大半の部品に汎用品を採用している。ある部品メーカーの技術者は「汎用品なら価格も安いし,今後必要に応じて供給メーカーを自由に変えられる」と舌を巻く。 ただし,Wiiの設計方針は決して低コスト一辺倒ではない。ここぞという部分には思い切ってコストを掛けるメリハリがある。その象徴が金メッキ部品の多
先日書いたコラム「半導体技術者にとっての「ものづくり」の喜びとは何か---元技術者N君との対話」の中で,日本人技術者は後工程のことを考えて特に求められなくても余分のマージン「見えないマージン」をとっていた,というN君の体験談を紹介した。それに対して,Tech-On!Annexの会員の方々が,いくつかノート(コメント)を書いてくださった。 中でもTech-On!Annexでノート執筆の常連として精力的に活動いただいている円山貫氏には,示唆に富むご意見をたくさん頂戴した。筆者のコラム記事に対してつけてくださったノート「『見えないマージン』と『能書き』の対称が印象的ですね。そして『ビジョン』」,さらにそのノートに対する筆者のコメント,そのコメントに対する円山氏のご意見…というやりとりの中で,非常に有意義な議論をさせていただいている。そこで筆者も円山氏に触発され,「見えないマージン」についてもう少
センサーバーの両端には赤外線LEDが5個ずつ組み込まれている。右下側から延び,基板にハンダ付けされているグレーのケーブルが,Wii本体から接続されているケーブル。赤線が入った白のフラットケーブルは反対側のLED基板へと延びている 任天堂の新型ゲーム機「Wii」の目玉の一つは,動きを検知する機能を積極的に取り入れた新しいコントローラ「Wiiリモコン」である。Wiiリモコンの分解記事(Tech-On!関連記事)でお伝えした通り,Wiiリモコンには3軸加速度センサが内蔵され,リモコンを振ったり,傾けたりといった動きを検知してゲームの操作に使う。 Wiiリモコンはまた,赤外線を使って,テレビ画面との位置関係を検知する機能を持っている。ゲームに使えるほか,Wiiリモコンで画面を指し示すことで,GUIを操作するポインタとしても使う。Wiiではこのために,テレビの画面の上または下に「センサーバー」と呼ば
ブロードバンド時代のテレビを牽引していくのは一体誰なのか・・・。考えても考えても,非常に難しい問題である。テレビ・メーカーはこれまで,CRTからフラットパネルへ搭載するパネルの種類を変えて,つまりは文字通り「テレビの形を変える」ことで,どん底の状況から脱皮した。次の成長エンジンとして,ここでテーマとしているのは,「ブロードバンドの普及によってテレビはどう変わり,変える主体はだれなのか」,ということである。 その答えの1つとして,テレビ・メーカーが準備を進めているものとして,テレビ向けのポータル・サービス「アクトビラ」がある。「安心・安全」「簡単・便利」をキーワードに,テレビをブロードバンドにつなぐだけで,いろいろなサービスを利用できるものにしようという構想である。2007年2月のオープンを予定する。国内の主要テレビ・メーカーがこぞって参画するだけに,非常に大きな可能性を秘めているとは言えそ
先週の11月16日,今年も「ものづくりパートナーフォーラム2006」が盛況のうちに終わった(写真)。いつもながら,このフォーラムを見させていただくと,日本のものづくりの競争力の原点は,中小企業が培ってきた成形・加工・金型技術であることが実感される(ものづくりパートナーフォーラムの「歴史」を書いた以前のコラム)。 昨年は終了後の懇親会で,ある冷間鍛造メーカーの方と話し込んだのだが(Tech-On!の関連記事),今年はプレス加工メーカーの社長と懇談させていただいた。国から表彰されたこともある高い技術力を持った中小企業の社長さんである。その会話の内容を対話形式でお届けしたい。 筆者 いつもご参加ありがとうございます。今回の展示,従来の工法を抜本的に変えるもので大変面白いと思いました。反応はいかがでしたか? 社長 いやあ,まだまだです。次回はお客さんがもっと感動するものを持ってきますよ。 筆者 感
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