その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は網倉久永さん、新宅純二郎さんの『 マネジメント・テキスト 経営戦略入門 』です。 【はじめに】 本書は、初学者を対象読者とする、経営戦略論の入門テキストである。経営戦略論は、1970年代の多角化研究を経て、Michael Porter CompetitiveStrategy: Techniques for Analyzing Industries and Competitors(1980)の出版を機に競争戦略に注目が集まり、米国の研究者を中心に、経営学における比較的新しい研究分野として確立してきた。 日本でも、伊丹敬之『経営戦略の論理』(1980)、マイケル・ポーター『競争の戦略』(1982、前掲書の邦訳)、土屋守章『企業と戦略』(1984
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