Web業界にそれなりにいると,「デザイン」の価値についていろいろと考えさせられます。以前,「デザインとは問題解決である」と書きましたが,まだまだ単なる「お化粧直し」と認識されているのは事実でしょう。今回は,その辺りについて。 「とりあえず」で数パターンの制作か? ページデザインを発注される方から,「じゃあ,とりあえずデザイン,2~3本持ってきてください」という言葉を聞いたことは,数回レベルではありません。担当者がそうでなくても,重役会議の場で明確にこう言われたりすることもあります。 こうした言葉に触れるたびに,内心浮かんでくることがあります。「じゃあ」で作られるものを,「お客さま」に出すのだろうか,と。もちろん,どんなビール愛好家であろうと,「とりあえず,ビール」という慣用句を用いることは知っています。けれど,それとは何か根本的に異なる違和感があるのも事実です。デザインそのものを卑下してい
