大手製造業の研究所出身のエンジニアが、異業種であるグリーに転職し、社内で非常に高いパフォーマンスを発揮している。なぜ、彼らは同業他社の研究所ではなく、グリーを選んだのか。インタビューを通して、グリーへの異業界転身のメリットを考える。 昨年10月にグリーに転職し、現在は、開発本部インフラストラクチャ統括部アプリ基盤チームに籍を置く池原潔氏(34歳)。前職は大手製造業の中央研究所や横浜の研究所など、延べ8年半勤務していた。研究所では、開発よりの研究を中心に行っていた。最も関わりが深かったのは、携帯電話、カーナビ、テレビなどの情報家電にJavaを組み込むにあたってのミドルウェアの技術だ。組み込みではよりプログラムサイズを小さくし、できるだけ速く動かすことが最重要になる。そのためのミドルウェア設計や、Java VM(仮想マシン)の最適化などに関わってきた。 「より具体的に言えば、当時Java VM