今巻収録の第9・10話は、各登場人物達の今迄に見え難かった部分と、今迄を通じて変化して行く描写が
とても良く描かれている巻です。
特に第9話は、脚本に伏見先生が担当されているだけあり、登場人物達の日常が上手く描かれて居ると
思います。黒猫が妹に対して姉として接する姿はまるで母親を思わせて居り、普段とのギャップがとて
も良かったと思います。また、桐乃がゲームを通じて兄妹である自分と京介との関係に被らせているか
の様な描写も有り、京介に接する時の微妙な変化が感じられます。
ただし、そこはオタク達の生活。少し痛々しさも残しているもこの話のポイントだと思います。
第10話は、加奈子役の田村ゆかりさんが「メルル・くらら・加奈子」の3役を兼ね、しかもそれぞれちゃ
んと変化が付いて居ると言う、実力が発揮された回かと思われます。
この回も、あやせが桐乃の趣味へ一定の理解を示し始めると言う変化が表現されています。今話の切欠
にもなって居る点を見れば、重要な変化と言えるかもしれません。
コメンタリー風特典映像では、9話を桐乃・黒猫・沙織のオタ友達での進行。
プライベートを覗いて見ると言う、お互いがダメージを受けるかの様な展開と。
黒猫による桐乃の物真似が見物でした。
10話は加奈子・桐乃が担当。放送中ではバレ無かったオタク趣味をばれてしまいます。
こう言った本編と一味違う部分が、この特典映像の魅力だと思います。