高校生の実際の通塾率は?

 全日制高校に通う生徒の通塾率(※)は、公立で約33.3%、私立で38.4%。また、学習塾に年間1円以上支出した者の平均額は、公立で約363,000円、私立で約447,000円。金額の分布は、年間で40万円以上を支出した者の割合が、公立で11.6%、私立で16.7%となっています。

※文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」から、学習塾費を1円以上支出した者の割合を合算して算出。本調査結果は、全国の全日制高校を対象に公立221校・3,427人、私立232校・4,042人の抽出調査を行ったもの。

大学受験対策で塾に通う目的・理由

 塾に通う生徒の多くは、大学受験対策が目的で通塾しています。具体的な目的・理由は、次の通りです。

効率よく学習できるから

 塾に通うことで、志望校合格に必要な学力を身につけることが期待できます。塾では、学力診断テストで弱点を把握したり、講師のわかりやすい授業を受けたり、学力に合わせたカリキュラムで勉強したりすることができます。そのため、独学で勉強するよりも効率よく学習を進めやすいといえます。

学校の傾向に合わせた対策ができるから

 大学受験では、学校ごとに出題傾向が異なるため、受験校に合わせた対策が必要になります。しかし、高校の授業だけでは、大学別の対策はできませんし、自分で出題傾向を分析するのも困難です。一方、塾では志望校別のコースが用意されていることが多く、受験する大学の出題傾向に合わせた対策ができるようになっています。

大学受験の情報を得られる

 大学の受験方式は多様化しており、生徒が自力で受験戦略を立てることは非常に困難です。塾は受験情報をたくさん持っているので、どの大学のどの学部をどのような受験方式で受けるとよいのか、そのためにどのような勉強をすればよいのか、受験戦略を相談することができます。また、各大学の総合型選抜や学校推薦型選抜を受けるために必要なことなども教えてもらえるメリットがあります。

学習習慣や勉強の仕方を身につけられる

 決まった時間に塾に通うことで、学習習慣を身につけることができます。また、塾には自習室が完備されていることが多く、勉強に集中できる環境が整っているのもメリットです。さらに、塾によっては勉強の仕方をアドバイスしてもらえるので、効果的な勉強法を身につけられるのも利点です。

わからないことを質問できる

 わからないことを塾で質問できるのもメリットです。独学で勉強していると、勉強でつまずいた時に困ってしまうことがあります。しかし、塾に通っていれば、講師に質問したり、自習室のチューターに質問したりすることができるので、勉強を滞りなく進められます。

塾に通うべき生徒の特徴

大学受験向けの塾
出典:pixta

 塾に通うことは、大学受験対策をするために有効な手段です。特に、次のような特徴の生徒は、塾に通うのがおすすめです。

スケジュール管理ができない

 大学受験までにどのような学習をすればいいのか見通しを立てるのは、非常に困難です。自分でスケジュール管理ができない生徒は、塾で管理してもらうのがおすすめです。また、スケジュールを立てられたとしても、本当にそれでよいのか不安な場合は、塾で受験のプロにアドバイスをもらうようにしましょう。

 さらに、塾に通うことで学習習慣が身につくので、自分で勉強する習慣がついていない生徒も塾に通うとよいでしょう。

学校の授業についていけない

 学校の授業についていけない生徒も、塾で対策をしてもらうのがおすすめです。例えば、苦手な科目がある生徒は、学年をさかのぼって勉強し直す必要がある場合があります。しかし、自分で何をすればよいのか、学習の道筋を立てられない生徒が多くいるのが現状です。苦手を克服して学習の遅れを取り戻すために、学校の授業についていけない生徒は塾に通うのがよいでしょう。

 また、学校推薦型選抜を狙っている生徒も、学校で高い成績をキープする必要があるため、塾で先取り学習をするなどの対策が有効です。

難関大学を目指したい

 通っている高校の卒業生がどのような大学に進学しているのかを確認して、それよりも上の大学を目指したいなら、塾に通うべきです。塾に通うことで、学校の授業よりもレベルが高い授業を受けることができ、ワンランク上の学校を目指せるようになります。また、他校の生徒と切磋琢磨しながら勉強するほうがモチベーションを維持できるという生徒も、塾に通うのが向いているといえます。

塾に通わなくてもよい生徒の特徴

 SNSや書籍等で、独学で難関大学に合格したエピソードを公開している人たちがいます。通塾なしで大学に合格できるなら、金銭的にはありがたいところ。では、どのような特徴の生徒が通塾なしでも大学受験を成功させられるのでしょうか。

自分で学習できる

 自分で学習スケジュールの管理ができ、学習習慣が身についている生徒は、塾に通わなくても大丈夫です。特に、自分に合った勉強法を確立していると、効率よく学習することができます。

 また、例えば2科目受験ができるような私立大学なら、独学でも十分に対策が可能です。さらに、学校の先生や先輩、身近な大人に相談できるような環境があれば、より安心して学習を進められるでしょう。

高校の受験対策が充実している

 受験対策が充実した進学校に通っている生徒も、通塾なしで大学受験を目指すことができます。進学校では、高校の実績を残すために、受験対策の授業があったり、進路指導を丁寧に行ってくれたりと、さまざまなサポートをしてくれます。また、テキストも難易度の高いテキストを採用していることが多く、授業をしっかり受けて、自宅できちんと復習するだけでも、高い学力を身につけることが期待できます。

高望みをしない

 現在の偏差値に対して無理のない大学を目指す生徒も、塾に通わなくて大丈夫です。偏差値が志望校に届いているかどうかは、模試の志望校判定で確認するようにしてください。志望校判定が良好な場合でも安心せず、参考書などを中心に自分で学習を進め、学力の維持を図りましょう。

 また、学科試験のない専門学校や高校から内部進学できる大学に進む場合なども、塾に行かなくても大丈夫でしょう。

大学受験対策で塾に通うメリット

 大学受験対策で塾に通うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。考えられるメリットを7つ紹介します。

プロの授業が受けられる

 塾の授業は、受験対策に適した内容になっています。そのため、学校の授業を受けるよりも、受験対策に特化した勉強をすることができます。また、ハイレベルな講師は授業の質も高く、問題を解くポイントなどをわかりやすく解説してくれるので、効率よく学習を進めることができます。

学習スケジュールを管理してもらえる

 受験では、学習スケジュールの管理が非常に重要です。何をどこまでやればよいのかがわからなければ、計画的に学習を進めることはできません。また、最初から完璧な学習スケジュールを立てることは難しく、学習の進捗により適宜修正しながら志望校を目指すことになります。

 塾に通うことで、学習スケジュールの立案を受験のプロに任せることができますし、適宜アドバイスをしてもらえるので、受験生はスケジュール管理に頭を悩ませることが減少します。

カリキュラムが整っている

 塾では、さまざまなレベルの大学に合わせたカリキュラムで学習することができます。一般選抜だけでなく、総合型選抜や学校推薦型選抜に対応したカリキュラムを用意している塾もあるため、学校の授業だけでは対策が難しい面接や小論文の対策も可能になります。

 また、難関校を目指すためのハイレベルな講座から、苦手克服のための基礎レベルの講座まで、自分に適したカリキュラムで受験対策ができるのがメリットです。

学習習慣が身につく

 決まった時間に塾に通ったり、自習室を利用したりすることで、学習習慣を身につけられるのもメリットです。学習習慣が身についていれば、学校の授業についていけなかったり、定期テスト前に慌てたりすることもないでしょう。学習を習慣化してしまえば、努力することが苦にならなくなり、生活リズムを整えたり、学習効率を上げたりするのにも効果的です。

受験情報を得ることができる

 受験には学力だけでなく、情報戦も重要です。塾には受験情報が豊富にそろっているので、進路指導をしてもらったり、受験戦略を立ててもらったりすることができます。また、どのような学力の生徒がどのような大学に合格できたのか、これまでの合格実績から多面的にアドバイスをもらえるのもメリットです。

モチベーションを維持できる

 独学で勉強をしていると、不安や孤独感を感じて、メンタルを保つのが難しいこともあります。一方で、塾なら教室長や講師に心配事を相談できるので、モチベーションを維持しやすくなります。中には過度なストレスやプレッシャーから精神的に不安定になってしまう生徒もいますので、受験のプロである塾の先生に相談できるのは大きなメリットです。

集中して学習できる環境を整えられる

「自宅で勉強すると集中できない」という受験生の強い味方が自習室です。自習室には学習しやすい環境が整っていますし、わからないことがあれば講師やチューターに質問することもできます。一人では集中して学習できない生徒でも、周りががんばって勉強していれば、自然と勉強に身が入りやすくなります。

大学受験対策で塾に通うデメリット

 大学受験対策で塾に通うことにはさまざまなメリットがありますが、デメリットはないのでしょうか。想定されるデメリットを5つ解説します。

お金がかかる

 通塾にはお金がかかるのがデメリットです。塾にかかる費用は、指導形態や学年、受講科目、授業時間などによりさまざまです。費用が安い塾なら年間で数十万円程度ですが、医学部や最難関大学を目指す個別指導塾では百万円以上の費用がかかることもあります。授業料が安いからと入塾したはずなのに、諸経費やオプション費用で思ったよりもお金がかかることもあります。

 年間でどの程度の費用がかかるのか、入塾時にしっかりと確認しておきましょう。

勉強がわかったつもりになってしまう

 塾で授業を受けただけで、勉強したつもりになってしまうことがあります。塾に通うのは、大学受験で志望校に合格する学力を身につけるためですから、授業を受けるだけではなく、入試問題を解く力を養わないと意味がありません。塾で授業を受けただけで勉強したつもりにならず、問題演習を通して解答力も高めていく必要があります。

自分にマッチした学習ができない

 塾の授業は、基本的に決められたカリキュラムに沿って進みます。そのため、生徒一人ひとりにマッチしたカリキュラムである保証はありません。当然、志望校合格を目標にしたカリキュラムにはなっていますが、生徒それぞれに得意不得意がありますし、現状の学力にも差があるため、本当に自分に合ったカリキュラムにはなっていないことがあります。

先生との相性がある

 先生との相性が合うか合わないかは、勉強のモチベーションに大きく影響します。当然、モチベーションが下がってしまうと、学習にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。先生とのミスマッチを防ぐために、体験授業を通してどんな先生に教えてもらえるのかをチェックしておくことが大切です。

スケジュールがタイトになる

 勉強と部活動の両立で忙しい高校生はたくさんいます。進学校では、学校から出される課題の量が多いことがあり、現在の高校生は非常に忙しくなっています。そんな中で塾にも通うと、スケジュールが非常にタイトになって、学校の予習や復習をする時間もない生活になってしまうことも。当然、塾に通うのであれば、塾の予習・復習も大切になりますので、これらのスケジュールを無理なくこなせる体力や精神力が必要になります。

大学受験対策の塾を選ぶ際のポイント

 メリットもデメリットもある塾。大学受験対策で塾に通う生徒は、次の6つのポイントをチェックして塾選びをしましょう。

勉強の目的をはっきりさせておく

「塾に通えば成績が上がる」と盲信している生徒は少なからずいると思います。しかし、自分に合った塾でないと、成績を上げることも、志望校に合格することも難しいでしょう。

 塾にはそれぞれ特徴があり、指導方法やカリキュラムもさまざまです。例えば、学校の授業についていけない生徒は個別指導の復習型の塾、難関校を目指す生徒は志望校に特化したカリキュラムがある塾、学校推薦型選抜のために学校の成績を上げたい生徒は定期テスト対策が充実した予習型の塾など、目的に合った塾を選びましょう。

指導形態を選ぶ

 塾には「集団塾」「個別指導塾」「オンライン塾」「自立学習塾」など、さまざまな指導形態があります。友だちと切磋琢磨したほうがモチベーションが上がるなら集団塾、苦手を克服するなら個別指導塾、通塾に時間をかけたくないならオンライン塾、授業料を抑えて自ら学ぶ力を身につけたいなら自立学習塾と、通塾の目的と照らし合わせて、自分に合った指導形態の塾を選ぶようにしてください。

カリキュラムやコースを確認する

 通塾の目的に適うカリキュラムやコースがある塾を選ぶようにしましょう。高1生や高2生で学校推薦型選抜を視野に入れているなら、学校の授業の先取り学習ができて、定期テスト対策をしてくれる塾がおすすめです。もし、すでに志望校が決まっている生徒なら、志望校に特化したコースのある塾を探してみてください。また、総合型選抜を受ける予定があるなら、その対策もできるコースが用意されている塾を選ぶようにしましょう。

実績があると安心

 塾の合格実績は、塾選びの参考になります。自分が志望する大学に多くの合格者を輩出している塾なら、その大学への合格のノウハウを持っていると判断できます。また、自分と同じような学力の生徒が、どのような勉強をして、どのような成績の推移をたどり、どのような大学に進学したのか、ロールモデルを示してもらうこともできるでしょう。

 ただし、合格実績が高ければ、自分も必ず合格できるというわけではありません。あくまでもひとつの判断材料として参考にしましょう。

費用を確認する

 塾に通うには年間に数十万円、塾によっては百万円以上の費用が必要になります。特に医学部専門塾は授業料が高い傾向にありますし、個別指導塾でたくさんの科目を受講するのもかなりの塾代がかかります。

 通塾には入会金、授業料、季節講習費、教材費、模試費、諸経費、交通費など、多くの費用が発生します。受験料もかかりますし、大学進学時にも入学金や学費などでまとまったお金が必要になります。塾や大学進学時にどれくらいの費用がかかるのか見通しを持ち、無理なく通える塾を選ぶことが大切です。

塾の設備・サービスを確認する

 塾で使える設備やサービスも事前に確認しておきましょう。例えば、ICT教材を使える、自習室にチューターが常駐していていつでも質問できる、講師との距離感が近く相談しやすい、清潔感がある、入退室管理システムがあるなど、使いやすい塾であることが大切です。設備やサービスの利用には、有料のものと無料のものがあることにも注意しておきましょう。

大学受験におすすめの塾

 塾選びに迷ったら、実績のある塾を選ぶのが安心です。大学受験に定評があるおすすめの塾を3つ紹介します。

東進ハイスクール

東進ハイスクール
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 東進ハイスクールは、株式会社ナガセが運営する大学受験予備校です。直営校の東進ハイスクールと、フランチャイズ校の東進衛星予備校を展開しています。

特徴

 東進ハイスクールは、一部の公開授業(ライブ授業)を除いて、映像授業を受講するスタイルの予備校です。従来は東進ハイスクールで生の講義を行い、講義を収録した映像を東進衛星予備校で配信するというスタイルでした。しかし現在では、東進ハイスクール、東進衛星予備校ともに映像授業が中心になっています。

 そのため、直営校でもフランチャイズ校でも、同じクオリティーの講義が受けられます。講座は、高校入門向けの「レベル0」から東大(理三)・京大(医)向けの「レベル11」まで設定されていて、学力や志望校に合わせた講座選びができます。

 東進ハイスクールでは、担任と担任助手が受験戦略の立案をサポートしてくれます。また、定期的なコーチングにより、学習習慣の確立を図っています。

 受講の仕方には、1講座ごとに料金を支払う「通期講座」を申し込む方法と、通期講座と「高速基礎マスター講座」を組み合わせた「志望校通期ユニット」を申し込む方法があります。志望校通期ユニットのほうが割安になるため、多くの高校生・受験生はこちらを申し込むとのことです。1講座は90分✕20コマが基本ですが、講座によって授業時間やコマ数が変わります。

料金

 東進ハイスクールの料金は、「入学金+担任指導料+模試費+授業料」の合計額になります。

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項目 金額
入学金 33,000円(初回のみ)
担任指導費

高2生以下:44,000円 / 年(一括払い)

高3生:77,000円 / 年(一括払い)

※受験生が3講座以下を申し込む場合は33,000円

模試費

高1生・高0生:12,650円 / 年(一括払い)

高2生:14,850円 / 年(一括払い)

高3生:29,700円 / 年(一括払い)

 

※「高0生」とは、高校生レベルの学力を持つ、意欲ある中高一貫校の中学生

通期講座(単科)受講料

90分✕20回 / 1講座:77,000円

90分✕10回 / 1講座:38,500円

90分✕5回 / 1講座:19,250円

 

※複数講座を申し込む場合、志望校通期ユニットを申し込むほうが割安になる

志望校通期ユニット

志望校通期ユニット3:211,200円 / 年

志望校通期ユニット4:281,600円 / 年

志望校通期ユニット5:352,000円 / 年

志望校通期ユニット6:422,400円 / 年

志望校通期ユニット7:487,300円 / 年

志望校通期ユニット8:551,100円 / 年

志望校通期ユニット9:612,700円 / 年

志望校通期ユニット10:676,500円 / 年

志望校通期ユニット11:744,700円 / 年

志望校通期ユニット12:811,000円 / 年

志望校通期プレミアムユニット20:880,000円 / 年

※出典: 東進ハイスクール 市ヶ谷校東進衛星予備校 市川八幡校
2024年12月時点。税込価格。費用は、校舎によって異なる場合がある。

駿台予備校

 駿台予備校(駿台予備学校)は、創立から100年以上の歴史がある大手予備校です。「第一志望は、ゆずれない。」をキャッチコピーとし、これまで培ってきた受験ノウハウを生かした大学受験対策を行っています。

特徴

 駿台予備校の校舎は、東京と大阪を中心に全国に32校あり、「駿台サテネット21」という映像講座(eラーニングシステム)も提供しているので、自宅からでも受講が可能です。

 駿台予備校の講座には4つのレベルがあり、生徒の学力に応じた授業が受けられるようになっています。授業は1コマ50分と他塾に比べて短くなっており、集中力が持続するように配慮しています。また、駿台テキストのカリキュラムと連動したアプリ「駿台atama+」による演習を行うことができるのも特徴です。

 自習室は個別ブースタイプと教室タイプの2種類があり、勉強しやすい環境を整備しています。また、進学相談や学習コーチングなど、進路や学習に関するサポート体制も整っています。

 駿台予備校は2024年度、東大(約1,500名)、京大(約1,400名)、国公立医学部(約1,800名)、早稲田(約3,700名)、慶應(約2,700名)など、高い合格実績を誇っています。

料金

 駿台予備校の料金は、高校生クラスが「入学金(30,000円)+授業料+システム・サポート料(5,000円 / 月)」の合計額で、高卒クラスが「入学金(30,000円)+授業料」の合計額になります。

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【高校生の授業料の例】
学年・コース 授業料 授業時間・回数
高1標準・英語 192,500円

50分授業✕2コマ

(全33週)

高1難関・医系数学 258,500円

50分授業✕3コマ

(全33週)

高1難関・国語

首都圏:258,500円

関西地区:247,500円

現代文75分+古文75分授業

(全33週)

高2選抜・医系英語 258,500円

50分授業✕3コマ

(全33週)

高2難関・数学ⅡBⅢC

首都圏:258,500円

関西地区:247,500円

50分授業✕3コマ

(全33週)

高2難関・国語

首都圏:258,500円

関西地区:247,500円

現代文75分+古文75分授業

(全33週)

高3東大英語

224,000円

+12,000円で<東大添削プラス>付き

50分授業✕3コマ

(全24週)

高3早慶大英語 224,000円

50分授業✕3コマ

(全24週)

高3私大英語 202,000円

50分授業✕前期2コマ・後期3コマ

(全24週)

※出典: 駿台予備校公式サイト。高1標準・英語高1難関・医系数学高1難関・国語

高2選抜・医系英語高2難関・数学ⅡBⅢC高2難関・国語高3東大英語高3早慶大英語高3私大英語
2025年2月時点。税込価格。授業料はエリアによって異なる場合がある。

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【高卒生クラス】
コース名 コース内容 費用
EX東大文系演習

東大入試に対応した講義とテスト演習により、

記述力の強化を図るコース(選抜制)

1,040,000円

※お茶の水校、横浜校、大阪校:1,080,000円

EX京大文系演習

京大入試に対応した講義とテスト演習により、

記述力の強化を図るコース(選抜制)

1,040,000円

※名古屋校、京都校、大阪校:1,080,000円

EX東京科学大(理工学系)演習

東京科学大(理工学系)入試に対応した講義とテスト演習により、

記述力の強化を図るコース(選抜制)

1,040,000円
早慶大文系 早慶大文系の対策に特化したカリキュラム 920,000円
難関国公立大文系

国公立文系入試に必要な

共通テストと2次試験に対応したカリキュラム

1,000,000円
難関国公立大理系

国公立理系入試に必要な

共通テストと2次試験に対応したカリキュラム

1,000,000円
志望校別コース

北大文系、東北大文系、一橋大、名大文系、阪大文系、

神戸大文系、広島大文系、九大文系の対策ができる

1,000,000円
国公立大文系プレミアムサポート

対面授業に加えて基礎固めのためのICT教材と、

授業内学習コーチングを取り入れたコース

1,080,000円

※町田校:1,100,000円

国公立大理系プレミアムサポート

対面授業に加えて基礎固めのためのICT教材と、

授業内学習コーチングを取り入れたコース

1,080,000円

※町田校:1,100,000円

志望校別プレミアムサポート

北大文系、東北大文系、筑波大文系、千葉大文系、名大文系、

大阪公立大文系、神戸大文系、広島大文系、九大文系の対策ができる

1,080,000円
EX国公立大医系演習

最難関国公立大学医学部合格に必要な総合学力を養成し、

記述力の強化に取り組むコース(選抜制)

1,130,000円

※医系推選強化:1,330,000円

※市谷校舎:1,350.000円

※京都校、大阪校:1,170,000円

私立大医系 私立大医学部の入試問題対策ができるコース

1,020,000円

※医系推選強化:1,220,000円

※校舎によって金額が異なる可能性あり

※出典: 駿台予備校公式サイト。EX東大文系演習EX東工大演習早慶大文系難関国公立大文系難関国公立大理系

志望校別コース・志望校プレミアムサポート国公立大文系プレミアムサポート国公立大理系プレミアムサポートEX国公立大医系演習私立大医系
2025年2月時点。税込価格。授業料はエリアによって異なる場合がある。

※+825,000円 / 週2回(通年)、+503,000円 / 週1回(通年)で個別指導オプションを付けることができる。

武田塾

 武田塾は、「日本初!授業をしない塾」として有名な自立学習型の個別指導塾です。2004年設立の比較的新しい塾ですが、全国に400以上の校舎を展開しています。

特徴

 武田塾の指導方針は、「授業は『わかる』だけ。自学自習で『できる』ようにする。」というもの。武田塾では参考書をメイン教材としており、生徒のレベルに合った参考書を1冊ずつ完璧にする方法で学習を進めていきます。

 カリキュラムは、志望校に合わせて個別にプランニングしてくれます。日々のスケジュールも決まっているため、何をやればよいのか迷うことがなくなります。1週間の学習スケジュールは、4日間学習を進めて2日間復習するのが基本サイクルです。1週間の終わりには確認テストを行い、完璧に解けるまで徹底的に繰り返すことで、学力の定着を図っています。

 武田塾では、自宅での勉強時間も徹底的に管理していて、勉強時間や勉強法についてのコーチングを受けることもできます。また、毎日決まった時間に武田塾に通い、指定されたカリキュラムに沿って宿題・課題・確認テストをこなしていく「義務自習」という指導もあるため、自宅では学習をサボりがちな生徒にも向いている塾といえます。

料金

 受講するコースにもよりますが、週に2コマを受講した場合、年額で70万円程度かかります。高3生・既卒生の場合、年額で60万円から120万円程度が費用相場です。具体的な料金は学年やコースによって異なるため、教室に問い合わせてください。

※出典: 武田塾公式ホームページ武田塾新宿校ブログ

大学受験対策の塾に関するよくある質問

 大学受験対策の塾に関するよくある質問をまとめていますので、塾選びの際の参考にしてください。

  • 集団塾と個別指導塾のどちらに通うのがいいですか?

     集団塾と個別指導塾にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。そのため、通塾の目的や生徒の学力・性格に合わせて塾を選ぶことが大切です。

     

     大学受験対策の集団塾は、志望校合格のためのカリキュラムがはっきりしているので、そのカリキュラムについていくことができれば、十分に合格する学力を身につけられます。また、切磋琢磨する環境が自然と作られるので、モチベーションアップにつながることもメリットです。

     

     個別指導塾は、オーダーメイドでカリキュラムを作成し、わからないところはわかるまでじっくりと解説してもらうことができるので、自分のペースで学習したい生徒に向いています。特に苦手な科目を克服するために塾を探している生徒には、個別指導塾がおすすめです。時間割の融通も利くので、部活動で忙しい生徒にも向いています。

  • どの講座を取ればいいでしょうか?

     まずは志望校を選び、受験方式を決めることが大切です。国公立大学と私立大学では受験に必要な科目が異なりますし、出題傾向も大学によってまちまちです。

     

     また、現在の学力によっても、どのレベルの講座を取るべきかは異なります。学力を客観的に把握するためには、模試を受けるのが最適です。志望校と現在の学力の差を埋めるために必要な講座を選ぶようにしましょう。

     

     どの講座を取ればいいか迷ったら、塾の先生に相談してみることも大切です。どの講座を取るべきか、いろいろと相談に乗ってくれます。ただし、塾に勧められた講座をすべて取ると、復習する時間が取れなかったり、費用が高くなったりすることもありますので、本当に必要な講座を慎重に選ぶようにしてください。

  • 総合型選抜や学校推薦型選抜の対策にも対応していますか?

     多くの塾では、総合型選抜や学校推薦型選抜の対策に対応しています。総合型選抜では、面接や小論文が課題に出されることが多く、これらの対策が必要になります。また、大学のアドミッションポリシーを理解していることも大切なので、受験情報を多く持つ塾で対策をするのは有効です。

     

     学校推薦型選抜では、学校の成績が重要になります。そのため、早い時期から塾に通って学校の定期テスト対策をするなど、高い評定平均をキープできるような努力が大切です。学校推薦型選抜でも、面接や小論文が課される場合がありますので、やはり塾で対策をしてもらうと安心でしょう。

  • 塾代が高くて困っています。何かいい方法はありませんか?

     塾代が高くて、家計を圧迫している家庭は少なくないでしょう。塾代を抑えるためには、必要な科目だけ受講する、キャンペーンや割引制度を利用する、オンライン塾や自立学習塾を利用するなど、さまざまな方法があります。特に、自学自習で補える科目は自習室での勉強で対応することで、塾代を抑えることができるでしょう。

     

     塾代を注ぎ込んでも必ず成績が上がるわけではありません。自分に必要な講座を選択して、塾代を抑えるようにしましょう。

  • 結局どの塾に通えばいいですか?

     どの塾に通えばいいかは、生徒によって異なります。指導形態、指導方針、カリキュラム、講師、予算、設備、通塾時間など、優先順位を決めて塾選びを進めましょう。また、体験授業を受けたり、入塾前のカウンセリングを受けたりすることも大切です。実際に塾の様子を見て、カリキュラム等の説明をしっかりと聞き、納得してから入塾するようにしましょう。

まとめ

 高校生が塾に通うと、質の高い授業を受けられたり、学習習慣を身につけたり、スケジュールやモチベーションの管理がしやすくなったりと、さまざまなメリットがあります。学校の授業についていけない、高校の評定を上げたい、勉強の仕方がわからない、独学だと不安という生徒は、塾に通うのがおすすめです。ぜひ本記事を参考にして、自分に合った塾を選ぶようにしてください。

監修:鈴木孝一氏のワンポイントアドバイス

 近年の大学受験は大幅に制度が多様化し、事実上「情報戦」の様相を呈しています。一般選抜だけでなく総合型・学校推薦型選抜などの選抜方式があり、各大学も定員や合格者数を戦略的に調整しているため、高校生自身が受験戦略を一から立てるには荷が重すぎるというのが実情です。

 もし保護者の方に十分な時間があり、「昔の受験知識」を最新の制度や入試方式にアップデートできるリソースと、かつお子さんが素直に耳を傾けてくれるだけの信頼関係があるのであれば、親子で戦略を構築していくのも有効でしょう。しかし、それが難しい場合には、受験のプロである塾や予備校に助けを借りるほうが、結果的には時間もコストも抑えられるはずです。

 特に、科目学習の指導だけでなく、志望校選定や合格までの学習計画の組み立て、そして複数の選抜方式を視野に入れた「情報分析」まで支援してくれるような塾であれば、親子の負担を大きく軽減しながら最適な進路を探ることができます。今の大学受験では「何を、どこまで、いつまでに」という学習のロードマップと、「どの選抜方式を選ぶか」という2つの軸が複雑に絡み合っています。これらを踏まえると、専門家の視点を交えつつ、家族全体で一貫した戦略をもつことが受験を円滑に進める鍵になるでしょう。