「ほとんど裸...」が“一流の着こなし”?
ついに日本でも公開が始まった『オッペンハイマー』が最多7部門、さらに山崎貴(59)監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画初の視覚効果賞、宮崎駿(83)監督の『君たちはどう生きるか』が同監督作品『千と千尋の神隠し』以来21年ぶりの長編アニメーション賞を受賞するなど、日本勢も大きな快挙を果たしたことが記憶に新しい2024年第96回アカデミー賞。
その後開催されるアフターパーティー“Vanity Fair”では、今年も著名女優たちの奇抜かつ艶やかなファッションが大きな話題をさらった。特に現在、SNSでの広がりも含めて「ファッションの最先端か」という注目を集めている「ネイキッド・ドレス スタイル」でとりわけ注目を集めたのが、約2.9億人のフォロワーを有し、ファッションモデル・テレビタレント・女優など様々な肩書を持つアメリカ出身のケンダル・ジェンナー(28)だ。
ちなみに“Vanity Fair”とはアメリカに古くからある月刊誌のこと。そして毎年米国アカデミー賞開催後のアフターパーティーを主催しているのがこのVanity Fairだ。意味はあえて意訳するなら「見栄っ張りのパーティー」とでもなろうか。派手を好むアメリカ人のウキウキぶりが伝わってくるかのようなパーティーなのだ。
ケンダルは自身のインスタグラムに「at Vanity Fair last night」(ヴァニティーフェアの最後の夜にて)というコメントとともに複数枚の写真をアップしている。この日の彼女は『Maison Margiela』の黒のシースルードレスに身を包み登場。鍛え抜かれ引き締まったウエストラインが強調され、見るもの全ての目を惹いたお手本のような「ネイキッドドレス」であった。
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ファンらからは「今まで見た中で最も素晴らしい女性」「あなたは完璧すぎます」「わたしは永遠にあなたのファンです」など称賛の声が殺到。投稿にはなんと240万近くの「いいね」と5,500件以上ものコメントが集まっており、改めて彼女の持つ発信力、影響力の大きさを目の当たりさせた。
ところで最近は、日本や韓国のみならずアジアでも、こうした「へそ出し」や「露出多め」のファッションが多く見かけられ、流行していることをご存じだろうか。SNSの発展によって、露出の多さによって世界的な注目が集まる効果を期待してのことであることはもちろんだが、それではなぜこれ以上ないほどの知名度を誇る超有名女優たちもこうした「ネイキッドドレス」を身にまとい続けるのだろうか?
それは「ネイキッド=裸」というネーミングからもわかるように、「ありのままのボディラインが出て、ごまかしの効かないファッション」であり、身体の美しさだけでなく、ストイックな精神性の高さも同時に伝わるもので、“心身の美しさ”や“自らのブランド”を表現するのに余念がない彼らの世界でもまたとない手段であるからなのかもしれない。
もちろん“Vanity Fair”にはケンダルのほかにも、アニッタ(31)やヤラ・シャヒディ(24)、ジェニファー・ローレンス(33)など超一流の女優やモデルたちが参加しており、彼らの衣装にも注目が殺到したのはいうまでもない。これからも彼らのファッションの戦略を楽しみに待ちたい。