ブランクあり”ユリコ“に「私も!」の声多数
「結婚を機に退職」したユリコが、15年ぶりにお仕事復帰を目指す漫画『ママ、今日からパートに出ます! 15年ぶりの再就職コミックエッセイ』(野原広子著 / KADOKAWA)を紹介する短期連載。
第1話「『働くのは子どもが大きくなってから』10年後『なんで働かないの』子に詰められる40歳主婦の本音」を今月5日に公開すると、SNSには多くの投稿が寄せられた。
■子どもが中学生になって手が離れたので再就職したが、家族の食事の支度に定時に帰るため、会社では嫌な顔をされ、家でも夫の機嫌が悪くなって、体を壊して辞めざるをえなかった。
■子供が小学生になって、パートの面接に行ったら、聞かれるのは「子どもが体調崩したら誰が面倒みるのか? 」「長期休み中はどうするのか?」 など、子供のことばかりで、ワンオペで自分のほかに子どもの面倒を見られるものはおらず、落とされまくった。
■子どもの頃、働いている母親の子を、「可哀そうな子」と呼んでいる家があった。
ワンオペが当たり前、子どもを抱えながら再就職や子どもの預け先に苦労してきた世代の声には、2004年に第1子を妊娠して退職、漫画が出版された2014年前後に再就職した筆者自身も共感するところが多かった。
漫画の主人公 ユリコは、結婚を機に会社を退職、子どもが幼児になった頃に、パートに出たいと夫に相談した。その時は、嫌な顔をされ、子どもにも反対されて諦めたが、10年経ってみると、状況は変わっていた。
中高生になった子どもたちは、 “自分ひとりで大きくなったような顔”で、「なんで働かないの?」などと詰め寄り、給料が上がらなくなった夫も、外で働くのを勧めてくる。さらに、「子どもの学費はますますかかる」「元気ならすぐにでも働いたほうがいい」と発破をかけてくる妹や、「来週から働き始める」と宣言する茶飲みママ友等々……。
テレビを見ている間、働いていればいくらもらえたのか……などと計算し、ついに決意したユリコは、重い腰を上げ、面接を受け始めた。