出口が分からない駅の案内板に、目的のページが見つからない取扱説明書。
こうした豊富な実例から「分かりやすい表現」のためのルールを教えてくれる大ベストセラー『「分かりやすい」表現の技術』が新装版になって発売となりました!
本記事では20年以上読みつがれる本書から、読みどころを抜粋してお届けします。
※本記事は、『「分かりやすい表現」の技術 新装版 意図を正しく伝えるための16のルール』(ブルーバックス)を抜粋・再編集したものです。
「分かりやすい表現」に必要なルールを作ろう!
これまでいくつか、皆さんにご紹介した記事で、街にあふれる「分かりにくい表現」の実例をいくつも紹介し、「分かる」とはどういうことかを分析しました。
今回の記事から、もう少し突っこんで、そうした「分かりにくい表現」を一つ一つ分析し、分かりにくさの原因、真犯人を追及していきます。
分かりにくい原因は、そのメディアの種類にかかわらず「根っこは皆同じ」というのが私の持論です。そこで、分かりにくさの犯人、すなわち同じ根っこをみつけ、そこから「分かりやすい表現」を実現するための一般的なルールを作っていきましょう。
なお、一つの「分かりにくい表現」には複数の犯人がいる場合もよくあります。したがって、同じ事例が異なる項目で繰り返し紹介される場合もあります。