
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電動マイクロモビリティーのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」が2月26日、浜松市でサービスを開始した。
「街じゅうを『駅前化』するインフラをつくる」をミッションに掲げるLuup(東京都千代田区)が、全国で展開している電動マイクロモビリティーのシェアリングサービスLUUP。浜松市とは2019年に、新たな公共交通と観光に関する連携協定を締結。電動キックボードや電動アシスト自転車の利用サービスを提供し、市民や観光客の移動手段を多様化させ、街の活性化を目指す。静岡県内では初の展開となる。
浜松市は、広大な市域に都市部と中山間地を抱え、主に電車やバス、自家用車を移動手段としているが、運転手不足による路線バスの減便や路線廃止など、移動手段の確保が課題となっている。また、公共交通機関の利用率が4%未満の地域が多く、過度の自動車依存の見直しが求められている。環境負荷が少なく柔軟なルートで短距離・短時間の移動に対応できるLUUPの提供を通じて、地域の課題解決に取り組む。
LUUPのポートは、東京や大阪、名古屋などの大都市だけでなく、神戸、仙台、広島などの地方都市にも高密度に設置されており、現在1万1700カ所を超えている。ライド開始時にアプリで返却先ポートを事前予約する仕組みを採用しており、特定のポートに返却が集中して車両があふれることを防ぎ、返却時には必ずポート内に停車した様子の写真を撮影・送信する仕様で、正確な返却を促している。
利用者はスマートフォンアプリを使って、電動キックボードか電動アシスト自転車に乗車し、市内各地のポート間を移動できる。利用料金は、ライド基本料金50円に加え、時間料金1分当たり15円がかかる。浜松市内には約50のポートを設置し、今後増設を予定する。車両台数は、電動キックボード50台と電動アシスト自転車80台の計130台。電動キックボードの利用は、アプリでの年齢確認書類の提出と交通ルールテストの連続満点合格を条件とする。
初日となる同日、「浜松市ギャラリーモール ソラモ」で静岡県警察や東京海上ホールディングスと連携し安全啓発イベントを開催した。Luup社長の岡井大輝さんは「安全で快適な公共交通を目指している。サービスを通して街全体を活性化できたら」と話す。
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