WIKIWIKIの高速化技術

当サービスでは、Webサイトの表示速度を向上させ、安定した閲覧環境を提供するために、キャッシュ機能 を活用しています。

キャッシュは、一度取得したデータを一時的に保存し、次回以降のアクセス時に再利用することで、サーバー負荷を軽減し、通信量を最適化する技術です。 本ページでは、当サービスにおけるキャッシュの種類と仕組みについて詳しく解説します。

キャッシュとは？

キャッシュとは、データの一時保存機能 のことを指します。特定のデータをキャッシュすることで、 次回のアクセス時にサーバーへの負荷を抑え、Webページの表示を高速化できます。

当サービスにおけるキャッシュの主な役割は、以下の3点です。

• ページの表示速度向上

データの再取得を抑え、スムーズなページ表示を実現

• サーバー負荷の軽減

アクセスのたびに全データを処理する必要をなくし、システムの安定性を向上

• 通信量の削減

同じデータを何度も取得しないため、不要なデータ転送を抑制

特に、大規模なWIKIやアクセスが集中するページでは、キャッシュを適切に管理することで、パフォーマンスの向上と安定運用が可能になります。

当サービスで採用しているキャッシュの種類

当サービスでは、以下のキャッシュ技術を活用しています。

キャッシュの種類	主な用途	削除のタイミング
ブラウザキャッシュ	クライアント側の一時保存	TTL切れ / スーパーリロード / 設定で削除
CDNキャッシュ	分散サーバーによる高速配信	TTL切れ / 手動パージ
レスポンスキャッシュ	サーバー処理の最適化	ページ更新 / 設定変更 / システム更新
パーツごとの部分キャッシュ	一部データの再利用	ページ更新 / 設定変更 / システム更新
プラグインによるキャッシュ	ユーザーが個別設定可能	ページ更新 / 設定変更 / システム更新

以下、それぞれの詳細を説明します。

1. ブラウザキャッシュ

クライアント側の最適化

キャッシュの仕組み

ブラウザキャッシュは、ユーザーのWebブラウザに 画像・CSS・JavaScript などの データを一時保存し、次回アクセス時に再利用する仕組みです。

削除のタイミング

• 設定されたキャッシュ時間（TTL）が切れた場合
• ユーザーがスーパーリロード（Ctrl + F5 など）を実行した場合
• ブラウザ設定でキャッシュを手動削除した場合

特長

ブラウザキャッシュにより、不要なデータの再取得を防ぎ、ページの表示速度を向上 させます。 WIKIの記事データもキャッシュされるため、変更がない場合は迅速に表示されます。

2. CDNキャッシュ

分散ネットワークによる最適化

キャッシュの仕組み

CDN（コンテンツデリバリーネットワーク） を活用し、世界中のサーバーにキャッシュを分散。 地理的に最も近いサーバーからデータを取得することで、高速なレスポンスを実現します。

削除のタイミング

• 設定されたキャッシュ時間（TTL）が切れた場合
• 運営または利用者が手動でキャッシュを削除（パージ）した場合

特長

編集者がページを編集する際は、CDNキャッシュをバイパスし、オリジンサーバーの最新データを取得 します。 ただし、画像やCSSなどの静的ファイルはCDNキャッシュが適用されるため、完全に最新の状態を確認するには、 それらのキャッシュを手動でクリアする必要がある場合があります。

CDNについて

3. レスポンスキャッシュ

サーバー負荷の軽減

キャッシュの仕組み

サーバー側でページの処理結果を一時保存し、同じリクエストがあった場合に再計算を省略することで、 処理負荷を削減します。

削除のタイミング

• 関連ページが更新された場合
• WIKIの設定が更新された場合
• システムのアップデートが行われた場合
• サーバーのキャッシュ管理により、自動的に削除された場合

特長

特に動的なページの負荷軽減に有効で、リクエストごとの再計算を防ぐことで、サーバー処理の最適化と高速化を実現 します。

4. パーツごとの部分キャッシュ

効率的なデータ更新

キャッシュの仕組み

メニューバーなど、頻繁に再利用されるデータや部分的に負荷のかかる要素を個別にキャッシュすることで、 ページ全体の再生成を抑えつつ、更新部分のみ適切に反映します。

削除のタイミング

• 関連ページが更新された場合
• WIKIの設定が更新された場合
• システムのアップデートが行われた場合
• サーバーのキャッシュ管理により、自動的に削除された場合

特長

不要な処理を削減し、ページの応答時間を短縮することで、より快適な閲覧体験を提供します。

5. プラグインによる部分キャッシュ

ユーザーによる最適化

キャッシュの仕組み

fcache プラグインを活用し、特定のページ要素を個別にキャッシュすることで、 ページ構成を最適化 できます。

削除のタイミング

• 関連ページが更新された場合
• WIKIの設定が更新された場合
• システムのアップデートが行われた場合
• サーバーのキャッシュ管理により、自動的に削除された場合

特長

手動で特定のコンテンツやセクションごとにキャッシュを設定できるため、 負荷のかかる部分を効果的にキャッシュし、サイト全体のパフォーマンス向上に寄与します。