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球童 伊良部秀輝伝 単行本 – 2014/5/10
田崎 健太
(著)
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球速最高記録達成、大リーグ移籍をめぐる大騒動、アジア人初のチャンピオンリング獲得、2度の逮捕歴、複雑な家庭環境、そして突然の死・・・。伊良部秀輝は、多くの人とぶつかり、誤解されながらも、野球を深く愛し、自分を認めてくれる場を求め続けた。死の直前に伊良部にインタビューをした著者は、伊良部の日米の知人たち、さらにはメディアに登場したことがない実父を訪ねる。誰も知らなかった伊良部秀輝の姿が、ここにある。
2011年7月、伊良部秀輝はロサンゼルスの自宅で自ら命を絶った。享年42。
日米両国の野球界で活躍した右腕が残した成績は106勝104敗に過ぎない。しかし、その数字では語ることができない記憶に残る投手だった。158キロの日本球界最速記録達成、大リーグ移籍をめぐる大騒動、アジア人初のチャンピオンリング獲得(ワールドシリーズ制覇)、2度の逮捕歴、複雑な家庭環境、突然の死・・。
沖縄県コザ(現在の沖縄市)に生まれた伊良部は、尼崎で少年時代を過ごし、野球の才能を認められ、香川尽誠学園にスカウトされる。87年のドラフト会議でロッテに1位指名を受けて入団。94年には最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得し、その実績を引っさげヤンキース入り、98年にはチームの世界一に貢献した。2003年には日本球界復帰、阪神タイガース入りしてチームをリーグ優勝に導く。05年に一度は引退し、ロサンゼルスでうどん屋経営に乗り出すが、09年から米独立リーグ、四国・九州アイランドリーグで再びプレーする。そして10年1月に引退を表明した。
伊良部は、多くの人とぶつかり、誤解されながらも、野球を深く愛し、活躍の場、自分を認めてくれる場を求め続けた。それはコザ、尼崎、善通寺、千葉、ロス、ニューヨーク、大阪、高知と、日米各地をめぐる長い旅でもあった。
死の直前に伊良部本人にロングインタビューをした著者は、伊良部秀輝の歩いた日米の土地を歩き、知人たち、さらにはメディアの取材に登場したことがない実父を訪ねる。いままで誰も知らなかった「伊良部秀輝」の姿が、ここにある。
2011年7月、伊良部秀輝はロサンゼルスの自宅で自ら命を絶った。享年42。
日米両国の野球界で活躍した右腕が残した成績は106勝104敗に過ぎない。しかし、その数字では語ることができない記憶に残る投手だった。158キロの日本球界最速記録達成、大リーグ移籍をめぐる大騒動、アジア人初のチャンピオンリング獲得(ワールドシリーズ制覇)、2度の逮捕歴、複雑な家庭環境、突然の死・・。
沖縄県コザ(現在の沖縄市)に生まれた伊良部は、尼崎で少年時代を過ごし、野球の才能を認められ、香川尽誠学園にスカウトされる。87年のドラフト会議でロッテに1位指名を受けて入団。94年には最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得し、その実績を引っさげヤンキース入り、98年にはチームの世界一に貢献した。2003年には日本球界復帰、阪神タイガース入りしてチームをリーグ優勝に導く。05年に一度は引退し、ロサンゼルスでうどん屋経営に乗り出すが、09年から米独立リーグ、四国・九州アイランドリーグで再びプレーする。そして10年1月に引退を表明した。
伊良部は、多くの人とぶつかり、誤解されながらも、野球を深く愛し、活躍の場、自分を認めてくれる場を求め続けた。それはコザ、尼崎、善通寺、千葉、ロス、ニューヨーク、大阪、高知と、日米各地をめぐる長い旅でもあった。
死の直前に伊良部本人にロングインタビューをした著者は、伊良部秀輝の歩いた日米の土地を歩き、知人たち、さらにはメディアの取材に登場したことがない実父を訪ねる。いままで誰も知らなかった「伊良部秀輝」の姿が、ここにある。
- 本の長さ323ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2014/5/10
- 寸法14.1 x 2.7 x 19.4 cm
- ISBN-104062188945
- ISBN-13978-4062188944
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商品の説明
著者について
1968年3月13日、京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などで活躍後、1999年に退社。著書に『cuba ユーウツな楽園』(アミューズブックス)、『此処ではない何処かへ 広山望の挑戦』(幻冬舎)、『ジーコジャパン11のブラジル流方程式』(講談社プラスα文庫)、『W杯ビジネス30年戦争』(新潮社)、『楽天が巨人に勝つ日ースポーツビジネス下克上ー』(学研新書)、『W杯に群がる男たちー巨大サッカービジネスの闇ー』(新潮文庫)、『辺境遊記』(絵・下田昌克、英治出版)、『偶然完全 勝新太郎伝』(講談社)、『維新漂流 中田宏は何を見たのか』(集英社インターナショナル)、『ザ・キングファーザー』(カンゼン)がある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2014/5/10)
- 発売日 : 2014/5/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 323ページ
- ISBN-10 : 4062188945
- ISBN-13 : 978-4062188944
- 寸法 : 14.1 x 2.7 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 706,182位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,910位スポーツ (本)
- - 126,624位ノンフィクション (本)
- - 202,589位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年3月13日京都市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部など を経て、1999年末に退社。サッカー、ハンドボール、野球などスポーツを中心にノンフィクションを 手がける。 著書に『cuba ユーウツな楽園』 (アミューズブックス)、『此処ではない何処かへ 広山望の挑戦』 (幻冬舎)、『ジーコジャパン11のブラジル流方程式』 (講談社プラスα文庫)、『W杯ビジネス3 0年戦争』 (新潮社)、『楽天が巨人に勝つ日-スポーツビジネス下克上-』 (学研新書)。『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)。『辺境遊記』(絵・下 田昌克 英治出版)。 早稲田大学非常勤講師として『スポーツジャーナリズム論』を担当。早稲田大学スポーツ産業研究所 客員研究員。創作集団『Son-God-Cool』代表取締役社長。公式サイト、http://www.liberdade.com。ツイッターは、@tazakikenta
カスタマーレビュー
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5つのうち4.5つ
43グローバルレーティング
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上位レビュー、対象国: 日本
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- 2023年8月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入どんな人間もその心の内は一筋縄では行かないわけだが、伊良部秀輝という人間の人生には、そのような心の奇怪さがいわば極端な形で現れていると思った。事実の記述から伊良部の心理的な足跡をたどる著者の筆致が優れている。
- 2021年7月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2020年11月29日に日本でレビュー済みAmazonで購入一癖も二癖もある人物や色々な人生の理不尽や光と影を思う存分味わった人間描写をなるべく真実に沿って読者に届けられる著者といえば、田崎健太氏なのであろう。伊良部のすごい魅力も欠陥もすごい誤解もそしてどうしてそのような人物になっていったかをありのままに浮かび上がらせた濃い一冊。異端を受け入れられない日本社会に投じる一石である。一方でどうしたらこういった人たちを救えるか?サポートできるか?助けられるか?それは人との幸運な出会いとこういった様々な事態に対応する知識の幅広い共有しかないのだろうか?明らかに両者ともに足りない社会のように思えて気が重い。我々に何ができるのであろうか?
- 2016年3月25日に日本でレビュー済みAmazonで購入読み応えありました。才能あり、人間としてもたぶんチャーミングだったと思われる彼を追って描かれた、哀しいけれど素敵な本です。
- 2016年1月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入一人のアメージングで魅力的な愛するべき大投手の、決して”普通の”マスコミには出てこない素顔の断片が読めたのは本当に良かったです。
ただ残酷な物言いですが、その愛するべき大投手がなぜ自死を選ばなければならなかったのか、本質とは離れているというご意見もあろうかとは思いますが、彼を語る上でそのあたりの記述が必要ではなかったかという個人の感想から★4の評価とさせて頂きます。
野次馬根性では無くて、そのあたりが物足りなかったです。
他の箇所の記述が素晴らしいので少し残念でした。
- 2014年5月27日に日本でレビュー済み伊良部は間違いなく”ハミダシモノ”だった。
それは本書を読む前から持っていたイメージだ。そして、膨大な取材を重ねたであろう本書を読んでも、イメージはそのままだ。
だが、本書を読むと、人は見た目にはよらないなんて言葉もまた伊良部には当てはまることに気付かされる。
泣き虫で寂しがり屋、親しい人間に吐く弱音。
見た目通りの部分と、見た目からは想像もつかないナイーブさ、その両面を兼ね備えていたからこそ、伊良部は生き辛かったし、苦しかったに違いない。
本書は、野球選手としての伊良部秀輝、皆が知っているイメージの伊良部秀輝をより深く知れると共に、メディアを通じてではわからなかった、”人間”伊良部秀輝を知れるノンフィクションだ。
野球に興味がある人は勿論のこと、強烈な個性を持つ”ハミダシモノ”のライフストーリーは、野球を余り知らない人にもお勧めできる。
野球好きにとっては、伊良部の大リーグ移籍の際の顛末が詳細に記されていて面白い。
イチローに始まり、現在の田中将大まで、これまでポスティングを利用した日本人は沢山いるが、これは、ヤンキースに何としても行きたいと言い張った伊良部の”わがまま”のおかげでできた制度であることもわかる。
いつの時代も、人々の理解を超えたハミダシ者が次の扉を開いていく。
メジャーの陽のパイオニアが野茂であるならば、伊良部もまた、日本球界と大リーグを繋いだ陰のパイオニアなのだ。
最後に個人的な伊良部の思い出としては、阪神に移籍してきて、優勝に大きく貢献した2003年、甲子園で日本球界復帰後初勝利を挙げた伊良部のヒーローインタビューが忘れられない。
「甲子園は世界一ですよ」
満面の笑みで、世界一を知る男の言う”世界一”は阪神ファンの心に深く響いた。
憶測やイメージで語られることの多かった伊良部を、野球しかなかった”ハミダシモノ”を、等身大で知れるノンフィクション。オススメです。
- 2014年6月12日に日本でレビュー済み伊良部選手のイメージは最悪で、「球童」じゃなくて「悪童」だと思ってました。
案の定、前半を読むと暴力的で滅茶苦茶で完全なダメ人間。
でも、後半に入ると、意外な一面(仏像好きとか義理堅さ)や繊細さ、ぎこちない優しさがみえて、
何となく母性をくすぐられる気がしました。
そういえば、勝利投手インタビューで見せた笑顔はキューピー人形みたいだったっけ。
最終章の生き別れのお父さんのコメント、ちょっとウルっときました。
伊良部選手のイメージを悪化させた、メジャー移籍のゴタゴタについての裏側もわかったり、
野球界の勉強にもなりました。
ちょっと野球好きの女子にもおススメの本です。
- 2014年8月7日に日本でレビュー済みAmazonで購入ロッテ、ヤンキース、タイガースのスター。
伊良部のよくない点はたくさん報道された。
でも、スゴかったり、魅力的なとこはもっと語り継がれてる。
そんな野球世界のスターのノンフィクション。
つまらないわけない
清原への最高速、ヤンキースの初勝利の時かっこよさ、タイガースのときの老練さ
この本を読んで、マウンド姿思い出すと、震えます
ダウンタウン好きになるよな