劇場版オーバーロード聖王国編 Blu-ray・DVD発売記念特集
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砂義, 出雲
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天網炎上カグツチ (ガガガ文庫 す 4-6) 文庫 – 2014/8/19

砂義 出雲 (著), Artumph (イラスト)
4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価
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炎上型ヒーロー、熱く登場!

生まれついての“炎上体質”によってネット炎上を繰り返し、悲しみの果てに、ついにネット断ちを決意した高校生・匂坂焔。「俺は、もう二度と炎上しないぞ……」――固く誓う焔の前に現れたのは、天下の大企業・八雲重工の令嬢である八雲華蓮だった。華蓮に弱みを握られる形で工場に誘われた焔は、そこで人型のパワードアーマー、《カグツチ》に搭乗させられる。華蓮は言う。この機体は、ネット上から寄せられる人間の『感情』を動力に変換する機能を持っているのだと。つまり、この《カグツチ》は――「――あなたがネットで『炎上』することによってパワーを得るのよ! さあ、立ち上がりなさい匂坂くん! ネットで炎上して、地球の平和を守るのよ!」「いやです!!」全力で拒否する焔だったが、ネットを廃絶しようとしている悪の組織、WWR(ワールドワイド・レクイエム)との戦いに巻き込まれることに。クラスメイトの京子、ネットアイドルの由希、神絵師の桃香など、美少女パイロットたちもぞくぞく参戦し、焔は仲間とともに幾度の炎上を乗り越えていく――。燃やせ、心の涙! 掴め、ネットの未来! 新世代ネット炎上型ヒーローアクション、熱く開幕!
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  1. 本の長さ
    293ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    小学館
  4. 発売日
    2014/8/19
  5. ISBN-10
    4094515054
  6. ISBN-13
    978-4094515053
  7. すべての詳細を表示
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2014/8/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/8/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 293ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4094515054
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4094515053
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

  • 読みましたが……
    5つ星のうち5.0 続編希望！
    2014年9月17日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    殺伐としたネットを苦々しく思っていたところに、クリーンヒットした快作でした。ものすごく続きが読みたいです。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
     レポート
  • ヤボ夫
    5つ星のうち4.0 「燃えるヒーロー」ならぬ「炎上するヒーロー」、読む方も神経がゴリゴリ磨り減ります…
    2014年8月20日に日本でレビュー済み
    「正義を行えば、世界の半分を怒らせる」とは押井守の映画「紅い眼鏡」のキャッチコピーだけど、
    自分が「正しい」と思った事を素直に口にしただけで目に見えない相手から数限りない悪意が
    飛んでくるのが世の常。これはその嫌な世の中に満ちた悪意をエネルギーとして戦うヒーローの物語

    物語は主人公の匂坂焔が十六回目のネット断ちを決意する場面から始まる。生まれついての「炎上体質」で
    ネット上で何を呟いても即座に「なにいってんだこいつ」と無数の人間の悪意を投げつけられ大炎上に至る
    焔はネット断ちを決意した翌朝、登校中に小学生の邪魔だから道を塞ぐなとちびっこいクラスメイトの
    戌井京子に突っかかられる。京子の一方的な正義感に辟易させられたその夜、焔は差出人不明のメールで
    八雲重工の研究所に呼び出される。待ち受けていた焔の高校の副生徒会長・八雲華蓮は自分の開発した
    パワードアーマー「インフレーム」の装着者に焔を選んだ事を一方的に告げる。「インフレーム」の
    動力源である人間の感情を集めるのに焔の炎上体質が最適だというのがその理由だというが…

    おおお…読んでいて神経がゴリゴリと削られる様な作品は久しぶり。特にネット上で独善的な
    「正しい事」を年がら年中書き散らしている様な人間には恐ろしくクリティカルな内容なのである
    いくら自分が正しいと信じていても、いや正しいと信じて強気な姿勢でモノを言うからこそ他人の
    強烈な反感を買い、匿名の悪意をこれでもかと投げつけられボロボロに傷付く様な経験を積んでいるのは
    小生だけでは無いと思うが何が「炎上」を起こすか分からず常に匿名の悪意に怯えていなければならない
    現代のネット文化をここまで明確にテーマ化して「正義論」のレベルにまで徹底的に掘り下げようという
    作者の姿勢は大いに評価したい

    特に正義感の塊である京子が熱狂的信者の多いアニメに対する疑問を呟いた結果、まとめｗｉｋｉが
    出来るレベルの炎上に晒された際に焔が語った言葉が素晴らしい

    人間には尊厳がある？私刑は法律で禁止されている？そんな真っ当な理屈は蚊帳の外だ。心の削り合いには
    歯止めも法律も存在しない。テレビや映画なんかで肉体的な残酷描写には規制が掛かっても、心理的な
    問題であればどんなに残酷な光景にもＲ指定は無いのだ

    正義感は強いがメンタルはお豆腐な京子が身勝手な正義感に浸っているだけの連中の匿名の悪意に
    ボロボロにされるのを「炎上には慣れているから」とさらりと助けて見せる焔はなかなかに男前な
    主人公である。最初は正義が暴走して突っかかって来た京子があっという間にオチるのも無理ないかと
    ただし「インフレーム」を装着して戦う際には焔もボロボロになる設定がヒドいｗ何しろ戦闘中に
    エネルギーが不足してきたらエネルギー源である「炎上」を巻き起こす為に戦ってる最中のシージャック犯を
    写真撮影してＳＮＳに一般人のフリをして「乗ってた船がシージャック事件に巻き込まれているなう」と
    投稿し「人質が呑気にツイートしているんじゃねえよボケ！」と罵声を浴びねばならないのである
    新たなエネルギーは得られるが装着者はボロボロに傷付くという事に…ここまでヒドい設計思想に基づいて
    産み出されたパワードスーツは初めて見たｗｗｗ

    物語は2000年前後までの「ネチケット」という言葉が生きていた頃のネット文化を至上の物と考え、
    誰もが大した考えも無しにネット上に自分の考えを書き連ねる事が出来る代わりに陰口や粗さがし、罵り合い
    ばかりが蔓延って本音を言う事もできなくなった堕落したネット文化を滅ぼそうとする組織
    「ＷＷＲ（ワールドワイドレクイエム）」とその手先を相手に焔や京子が「インフレーム」を身に纏い
    戦いに身を投じ、初戦に勝つまでが一巻の主な内容

    「インフレーム」のヒドすぎる設計思想を見てもお分かり頂けるようにギャグとユーモアのキレたセンスは
    文中にこれでもかと溢れかえっている。京子が疑問を書き込んだアニメが不良女子高生によるパンクバンド
    「放火後ノータイム」が夜の校舎の窓ガラスを割って回る「そうおん！」だったり「インフレーム」の装着者
    ＝炎上体質候補が「この新作アニメが売れなかったら監督を引退すると言って引退しなかったアニメ監督」や
    「ライオ〇ズの中継ぎ投手陣」だったりする辺りでギャグのセンスのキレ具合はお分かりいただけるかと

    話自体は完全にシリーズ物の導入の域を出ていないし、正直この巻で主人公たちの仲間を勢ぞろいさせる必要は
    感じられずキャラの人数を持て余した部分は感じられるが、ユニーク過ぎるキャラクターの造形
    （比嘉智康が好きな方には超お勧め）、変なヒーローと悪の組織の戦い（「俺ツインテールになります」が
    好きな方にも断然お勧め）など買うべき部分は間違いなくある。何より「ネット上で自分が正しいと思った事を
    呟くことすらままならない息苦しさ」を徹底的に掘り下げようというテーマ性の強さは「流石ガガガは尖っているな」
    と唸らされること請け合い。間違いなくご満足いただけるお勧めの一冊
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    役に立った
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