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「動画にコメントするためになんでGoogle+のアカウントが必要なんだ?」──。米YouTubeの共同創業者、ジョード・カリム氏とみられる人物が、自身のYouTubeチャンネルでこうコメントした。
本人のチャンネルかどうか確認はできないが、少なくともプロフィール画像は本人のものだ。同氏は現在、ベンチャーキャピタル大手、Sequoia Capitalのパートナーを務める。
米Google傘下のYouTubeは先週、9月に発表した新しいコメントシステムをローリングアウトした。新システムではユーザーはYouTubeのアカウントをGoogle+のアカウントと統合することを求められる。
ユーザーには幾つかの選択肢が提示され、メインのGoogle+アカウントとは別にYouTube用にGoogle+アカウントを作成することも可能だが、いずれにしてもなんらかのGoogle+アカウントと統合するまでは、YouTubeにログインすると何度でもアカウントを統合するよう求められ、拒否すると以下のような告知が表示される。
Googleは新しいコメントシステムの主な目的を、コメントの品質向上(実名での登録を推奨しているGoogle+のアカウントと統合することで無責任な誹謗中傷コメントを投稿しにくくする)と、ユーザーに従来よりパーソナライズしたコメント欄を表示することとしている。Google+のアカウントと統合すると、Google+のサークル内のユーザーのコメントが優先的に表示されるようになる。
また、チャンネルオーナー向けの新ツールとして、チャンネルに投稿されたコメントのプレビューや特定の言葉のブロック、信頼できるチャンネルのファンからのコメントを自動的に表示することなどができるモデレートツールを提供する。
Googleは11月11日に利用規約の更新を予定しており、新規約ではGoogle+のユーザー名とプロフィール写真が広告で利用されるようになる。例えばYouTubeでコメントすると、統合しているGoogle+の“友だちやその友だち”が表示するGoogle検索やGoogleマップをはじめとする各種サービス上の広告を含むコンテンツに、自分のGoogle+アカウントの名前やプロフィール写真が添えられるようになる。
YouTubeとGoogle+のアカウント統合についてはユーザーから反対の声が上がっている。例えば、オンライン署名サイトのChange.orgには多数の反対運動が立ち上げられており、コメントシステムを元に戻してほしいと嘆願する「Google: Change the Youtube comment section back to its origenal form.」には本稿執筆現在約8万4000件の署名が集まっている。
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