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日本サムスンが東京都内で「2017 Samsung SSD Forum, Japan」を開催した。SSDやNANDフラッシュメモリの業界動向など、興味深いトピックをピックアップして紹介しよう。
最近のSSDに関する大きな関心事項の1つに、SSDの価格上昇傾向がある。NANDフラッシュの需要拡大によって供給が不足傾向にあり、2017年に入ってからは、上がり下がりを繰り返しながらも全体的には価格上昇傾向が続いている。特に低価格帯の製品では影響が大きい印象だ。
世界最大規模の調査会社であるIHSグローバルの南川明氏の講演では、このNANDフラッシュの需給バランスについて言及し、「2017年中はNANDフラッシュメモリの不足感が継続するのではないか」という見方が示された。
もっとも、より長いスパンの視点でみればSSD価格は年率28%のペースで下落しており、GB単価が急速にHDDに近づいているという。市場拡大のためにも健全な価格下落を期待したいと語った。
また、現在NANDフラッシュメモリは、Samsungと東芝の2社が圧倒的なシェアを誇っており、当面これが続くだろうと予測する。今後中国がNANDフラッシュメモリへの投資を強化するのではないかと見られており、2020年頃には勢力図に変化が起きる可能性もあると言及した。
そのほか、南川氏の講演では、IoT(Internet of Things)が世界中で急速に普及していていること。人口増加、高齢化、環境破壊、都市への人口集中、エネルギー問題といった社会課題を解決にはIoTの活用による社会のスマート化が急務であり、この流れは止まることがないであろうこと、そしてIoTによりデータ通信量、ストレージされるデータの容量が爆発的に増加し、2020年にはデータ通信量は44ZB、ストレージされる容量は6.5ZBに上るだろうという見通しを示し、ストレージ、特に高速で省電力なSSDの要求はさらに高まり、IoTが本格普及段階に入る2020年をメドに市場は急拡大が予想されることなどが紹介された。
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