ライターが身につけたい、ライティング以外のスキル5選
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文章作成だけじゃない、ライターが身につけたい能力
ライターに求められる能力とは、一体何でしょうか? 時代の変化と共に変わるものもあれば、昔から変わらないものもあります。
誰もが気軽に文章を作成し、ネットで発信できる時代。ライターとして仕事をしていくため、生き残るために何が必要かを考えてみました。
1.SNSで記事を拡散していく力
フェイスブック、ツイッター、インスタグラム……。SNSを駆使して自分の記事を拡散していくスキルは、今後も重要なポイントになりそうです。
現時点でも、募集条件に“SNSで記事拡散できる人”という項目をよく目にします。記事を書いて終わりではなく、いかに広められるかを重視するクライアントもいるようです。
クライアントからすれば、ライターの拡散力で記事が読まれればサイト集客につながるわけですから、拡散力の高い人が重宝されるのは当然でしょう。
また、SNSなどを活用して常に最新の情報を仕入れるスキルも重宝されます。流行を敏感に感じ取って旬の記事を書き、注目を集める。そういった感覚を求める会社も多くあります。
SNSを駆使して記事を拡散する自信がある!情報に敏感!というのは、ひとつのアピールポイントにもなりそうですね。
2.編集する能力
何をするにも“インターネット上のページ”を作るのは、もはや当たり前の時代になってきました。それにつれて、ライター案件はますます増えています。
そうなると、ライティングだけできる人よりも企画や構成スキルのある人が重宝されます。編集も人が足りていない場合が多いのです。みずからアイデア出しをして、記事の構成を考えられる人がいれば……編集者としては手間が省けますから、ライターに払う報酬も増える可能性がありますよ。
また、編集者もアイデア出しに詰まったり、新しい企画が欲しいと考えたりしている場合がほとんど。逆にいつでも“このままでいい”とマンネリ化しているところは問題ありですよね。
丸投げしても大丈夫なライターになると、さまざまなところから声をかけてもらえます。まずはお題だけでタイトルや構成を考え、記事に仕上げるという作業をしてみましょう。
3.見聞きした情報を、疑う心と探究心
記事作成をするときは“間違った情報を載せない”というのが大前提。そのためには、仕入れた情報を疑う心が必要不可欠です。
ひとつのサイトを見て、知らない事実が判明したとしましょう。でも、それは本当に正しい情報なのでしょうか? 何でも鵜呑みにせず、まずは疑って用心深く調べる必要があります。目新しい情報をみつけると、インパクトはあるしおもしろいので、すぐ記事にしたくなります。
しかし間違った情報を提供してしまっては、クライアントに損害を与えかねません。必ず同じ内容の記述を信頼できるところから探し、裏付けをしましょう。
疑う心と関連して、探究心も大切です。記事作成するには、なぜ? どうして? を常にもち、内容を深く掘り下げる必要があります。
○○すると××になります。という文章よりも、○○すると△△が◆◆だから××になります。と、理由や説明をいれると具体的でモヤモヤが残らず、説得力がありますよね。
記事のクオリティを保つためにも、探究心は大切です。
4.おせっかいなほどの親切心
とくにノウハウ系の記事なら、ここまで丁寧にする必要あるの? と思いたくなるほどの親切さを発揮したいものです。
なぜなら、
あなたの常識や普通が読み手の常識とは限らない
からです。
記事としてネットや書籍になったものは、誰が読むのかわかりません。
専門用語を多用した専門性の高い記事は別として、誰にでも意味が通じるように書きましょう。わからないから調べているのに、その内容を解説する記事に知らない言葉があったらどうでしょうか? また別に単語の意味を調べなければいけなくなり、読み手の手間が増えてしまいます。
1記事をみれば他の記事を調べる必要がない
という状態になるのが理想的です。
サイトによって多少程度の差はありますが、基準としては“中学生が読んでも意味が伝わる記事”が理想といわれています。
5.よりよいものを作ろうとする積極性
クライアントは目的があるから記事が必要で、目的を達成するためにライターを使います。ですから、目標達成を一緒に目指そうと頑張るライターはとても喜ばれるのです。
指示されたものをきちんとこなすのは当たり前。その上で何かを提案したり、自分なりの意見を出したりしてみましょう。「このライターはやっつけ仕事でなく、きちんと考えて書ける人だ」という評価を得られれば、よりたくさんの仕事を振られる可能性も出てきます。
ネット上でのやりとりだけだとしても、仕事相手は人間です。誠意と熱意を持って取り組めば、よりよい仕事へと発展するでしょう。これからもライターとして生き抜くために、ぜひ身に付けたい能力を挙げてみました。
私もまだまだ試行錯誤の段階。徐々にスキルを上げて息の長いライターになるべく、精進しましょう。