【西武・岡田雅利】引退会見のラブコール実り球団スタッフ/さよならプロ野球〈1〉

「引退」。プロ野球選手のだれもが迎える大きな決断の時は、新たな人生のスタートでもあります。オフ恒例の大河企画「さよならプロ野球」で、今季限りで現役のユニホームに別れを告げた男たちのリスタートにスポットを当てます。24年の第1弾は、西武の岡田雅利捕手(35)。

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◆岡田雅利(おかだ・まさとし)1989年(平元)6月30日、奈良市生まれ。大阪桐蔭では2年から正捕手を務め、2年夏から2季連続で甲子園出場。3年春は中田翔とのバッテリーで8強進出。大阪ガスを経て、13年ドラフト6位で西武入団。18年に捕手では森に次ぐチーム2位の49試合に出場し、リーグ優勝に貢献。19年オフに背番号を37から2に変更。173センチ、80キロ。右投げ右打ち。

「今後ともよろしくお願いいたします」

ユニホームは脱いだが、出勤場所は変わらない。今季限りで現役引退を決めた岡田は、今も埼玉・所沢の球団施設に通う日々を送っている。秋季練習から首脳陣と共に若手指導に当たった。「球団の方次第ですが、今後ともよろしくお願いいたします」との引退会見でのラブコールが実り、来季からは球団スタッフを務める。グラウンド内外で見せる明るく実直な人柄が評価された。

高校の後輩・森の壁に阻まれ

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