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863715IPストリーム伝送のための誤り訂正機能をもつアプリケーションゲートウェイの開発
IPストリーム伝送のための誤り訂正機能をもつアプリケーションゲートウェイの開発
IPストリーム伝送のための誤り訂正機能をもつアプリケーションゲートウェイの開発
誤り訂正機能をもつ
アプリケーションゲートウェ
イの開発
広島市立大学大学院
岸田 崇志
概要
はじめに
提案システムの概要と特徴
機能設計
評価
関連技術との比較
おわりに
今後の課題
2004/5/14 2
背景
広帯域ネットワークの普及により
ストリーム伝送が広く利用されてい
る
ストリーム伝送は UDP/IP で送信をおこなう
広帯域のストリームデータを流すときの3つの主な
要因
パケット損失 ジッタ 遅延
画像の乱れ
画像の乱れ
インタラクション
音声の乱れ
音声の乱れ
に影響
→ 品質の低下
→ 品質の低下
2004/5/14 3
背景(続き)
インターネットは,ベストエフォート型であ
るためパケット損失,遅延,ジッタが発生す
る
理想的なネットワーク環境を構築することは難し
パケット損失 0 % このような理想的な
い遅延 50ms 以下
ネットワークは難しい
ジッタ 0.1ms 以下
2004/5/14 4
背景(続き)
ストリーム伝送システムの製品の登場
テレビ会議がお手軽に!
なってきているのだが..
.
•ネットワークの品質の問題
•多地点会議をしたいが,ネットワークがマルチ
キャストをサポートしてない
•ファイヤーウォールによる利用ポートの制限
etc.
ネットワーク管理者のシステムの運用面
ユーザの要求に合わせてネットワークを変更することは難
しい!
2004/5/14 5
目的
既存のネットワークのまま,既存のツールのまま
ネットワーク及び伝送ツールの機能を補完する
アプリケーションゲートウェイの提案・実装を行う
機能補完の対象
ネットワークの構成
ネットワークの性能
2004/5/14 6
機能補完の対象
ネットワークの構成
多地点会議への対応
マルチキャストトンネル機能
ファイアーウォールによる利用ポートの制限
ポート集約機能
ネットワークの性能
パケット損失
Reed-Solomon 符号を用いたFECによるパケット損失
への耐性の向上
ジッタ,遅延
アプリケーションゲートウェイ間の同期の制御(同期再
生機能)
2004/5/14 7
ネットワークの構成
(マルチキャストトンネル機能)
GW
マルチキャスト通信をサ
ポートしていないネット
ワーク
GW
Application
Gateway
GW
Application
Internet
Gateway
マルチキャストトンネル機能
ゲートウェイ間はユニキャスト及びポイ
ントマルチポイント通信可能 Application
2004/5/14 8
Gateway
ネットワークの構成(ポート集
約機能)
利用ポートの制限有り
Internet
GW GW
Sender Receiver
Application
複数のポートを IP ト Application
5004 番からきたパ
Gateway
ンネリングにより Gateway
ケットを解いて
5004 番に束ねて送信 Receiver へ
利用可能な特定のポートに集約
2004/5/14 9
複数ポートに束ねることによりネットワーク変更を少なくする
機能補完の対象
ネットワークの構成
多地点会議への対応
マルチキャストトンネル機能
ファイアーウォールによる利用ポートの制限
ポート集約機能
ネットワークの性能
パケット損失
Reed-Solomon 符号を用いたFECによる
実装を行った
パケット損失への耐性の向上
ジッタ,遅延
アプリケーションゲートウェイ間の同期の制御(同期再
生機能)
2004/5/14 10
誤り訂正機能をもつ
アプリケーションゲートウェイの
特徴
アプリケーションゲートウェイでの誤り訂正
バースト損失に強い Reed-Solomon 符号を用いた
FEC機能
パケット順序誤り訂正
可変ペイロード長の通信に対応
パケットシェーピング機能
エンドシステムのパケット送信間隔の忠実な再現
双方向通信に対応
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システムの構成と特徴
誤り訂正機能 誤り訂正機能
インター
ネット
様々なテレビ会議システムで利用可能
エンドホストを変更する必要がない
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動作概略
パケット損失が生じ
る
GW GW
Internet
Sender Receiver
Subnet 1 Subnet 2
2004/5/14
映像品質の劣化をもたらす 13
動作概略
途中でパケット損失が生じても
映像品質を保てる
GW GW
Internet
Sender Receiver
Application Application
Subnet 1 Gateway Gateway Subnet 2
パケットの冗長 パケットの復号
2004/5/14
化 化 14
設計(ヘッダ構成)
拡張パケット
ゲートウェイヘッダ ペイロード
基本 拡張
例) 拡張パケット (FEC)
基本 FEC ペイロード
様々な機能を追加可能
例) 拡張パケット ( 制御データな
ど)
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基本 ペイロード
実装
動作条件
ペイロード 1500byte 以 VIC/RAT ( ~ 3Mbps)
下 VideoLAN ( ~ 3Mbps)
トランスポートプロトコ
DVTS (30Mbps)
ルに UDP
使用ポート 2 ポート以下 Robst (20Mbps:HD 品質 )
動作確認を行った環境
CPU Celeron300MHz ~ Pentium4 3.2GHz
OS Vine Linux 2.6,RedHat 8.0, 9.0, Fedora core 1
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評価
パケット損失と CPU 負荷
関連システムとの機能比較
2004/5/14 17
VideoLanClient を使用
FEC による効果 エンコード方式 :
mpeg4
― パケット損失 5% の場合
帯域: 3Mbps
パケット損失生成用PC
(15,12)
3
(15,13)
2
0
0 インタラクションに影響小
2 4 6 8 10
2004/5/14 20
パケット損失率 (%)
パケット損失と CPU 負荷
30
RS(15,13)符号
RS(15,12)符号
25
RS(15,11)符号 (15,11)
20
CPU使用率 (%)
(15,12)
15
(15,13)
10
0
0 2 4 6 8 10
2004/5/14
負荷の分散が図れる 21
パケット損失率 (%)
関連技術との比較
本システムと同様にエンドホスト以外で誤り訂
正を行うアプローチをとっているもの
① 新井雅之,黒須一司,福本聡,岩崎一彦,“畳込み
符号とエックスキャストを用いた高信頼化 TV 会議
システムの実装”-東京都立大学
② 加島伸吾,後藤幸功,荒木啓二郎,“ Reed-
Solomon 符号を用いた通信のインターネット音声放
送への応用と評価”-九州大学
2004/5/14 22
関連技術との比較(続き)
本アプリケーションゲートウェイを活用する
と...
既存のアプリケーションに対して FEC 機構を利用
することができる
ネットワークの変更の手間を減らせる
IP ストリーム伝送の活用場面の拡大
2004/5/14 24
今後の課題
対応アプリケーションの拡大
RTSP や H.323 などへの対応
その他の提案機能の実装
遅延同期機構
“ネットワーク遅延を考慮したグループ内メディ
ア同期機構の提案 ” ( 電子情報通信学会 IA 研究
会 ,2004) にて発表
マルチキャストトンネル機能
ポート集約機能
2004/5/14 25
参考資料
畳み込み符号と RS 符号の比較の
一例
-生成行列によっても畳み込み符号の特性は変わる
-パケット独立にパケット損失を発生
※ 秒間 370 パケットの場
合
遅延 (msec) バッファリン 帯域増加率
冗長度
FEC エンコー FEC デコー グ ( 倍率 )
ド ド (デコード)
(15,13
) 2.7 1.6 32.6 1.17
(15,12
) 3.2 2.3 29.3 1.27
(15,11
) 3.3 3.1 26.0 1.38
インタラク メディアパ
可変長ペイロー
2004/5/14
ションに影響 ケット数に依
ドの場合増加す 28
同期再生の利用可能性
同じインタラクションを必要とするグループ内で同期再生が可能になると…
例 ) 遠隔講義
資料提示ツールで多拠点に同時に資料を
提示
受講者
講師
受講者
Internet
講師の声など音声を同時に配信することも可能
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オークションなど同時に同じ情報を提示する場面など 受講者
IP ストリーム伝送システム
VIC/RAT
VideoLanClient, VideoLanServer
DVTS(30Mbps)
Robst
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畳み込み符号と RS 符号の比較
の一例
生成行列
1001
1010
1100
g= 1110
1101
1011
1111
2004/5/14 31
動作の流れ
Host A Gateway 1 Gateway 2 Host B
1
拡張パケット生成 1
2
拡張パケット生成 バッファリング
2
11 拡張パケット生成 バッファリング
11
delay2
delay1 冗長パケット生成
12
バッファリング
15
パケット回復 delay3
16
拡張パケット生成 RTPパケット復元
16
17
拡張パケット生成 バッファリング 1
17
21 バッファリング
2
拡張パケット生成 21
バッファリング
2004/5/14 11 32
遅延と PPS
10000
9000 RS(15,13)符号
1秒間に処理できるパケット数 (個)
RS(15,12)符号
8000 RS(15,11)符号
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
0 2 4 6 8 10
パケット損失率 (%)
2004/5/14 33
パケットフォーマット
( FEC )
33: メディアパケッ
拡張ヘッダの有無 ト
44: 冗長パケット 基本ヘッダ (8byte)
0 7 15
31
V P X reserve payload type sequence number
timestamp
後続ヘッダのタイプ 拡張ヘッダ
を指定する (12byte)
2004/5/14 34
パケット回復能力
5
(15,13)実測値
FEC復元後のパケット損失率 (%)
(15,13)理論値
4
(15,12)実測値
(15,12)理論値 (15,13)
3 (15,11)実測値
(15,11)理論値
2
(15,12)
1 理論値と実測値が一致
(15,11)
0
2 4 6
理論値通りの性能 8 10
2004/5/14 35
FEC復元前のパケット損失率 (%)
帯域増加率
ヘッダによるオーバヘッドの算出
k
(mps + ext ) × (n − k ) + ∑ ( x i + ext )
B= k
i =1
∑x
i =1
i
冗長度 帯域増加率
(15,13) 1.171
(15,12) 1.269
2004/5/14 36
(15,11) 1.384
FEC 処理による遅延
4
3
遅延 (ms)
1
FECエンコード遅延
FECデコード遅延
0
(15,13) (15,12) (15,11)
2004/5/14 37
冗長度
バッファリング遅延
送出間隔 ×1 ブロック内のデータパケット数 (K)
実験では,送出間隔 2.7ms
2.7×K [ms]
2004/5/14 38
10000
9000 RS(15,13)符号
1秒間に処理できるパケット数 (個)
RS(15,12)符号
8000 RS(15,11)符号
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
0 2 4 6 8 10
2004/5/14 39
パケット損失率 (%)
FEC エンコード遅延
4
3.5
2.5
遅延 (ms)
1.5
1
FECエンコード遅延
0.5
プロセス全体の遅延
0
(15,13) (15,12) (15,11)
2004/5/14 40
冗長度
FEC デコード遅延
40
35
30
25
遅延 (ms)
FECデコード遅延
20 バッファリング遅延
プロセスの全体遅延
15
10
0
(15,13) (15,12) (15,11)
2004/5/14 冗長度 41
Reed-Solomon 符号を用いた FEC
情報パケッ
ト
・・・ 12 パケッ
ト
15 パケッ
送信 ト
冗長パケッ
ト
3 パケッ
ト
ヘッ デー
ダ タ 3 パケットの損
Reed-Solomon ( 15,12 )ブ
2004/5/14
失なら回復可能
42
Fetched URL: http://www.scribd.com/doc/12799684/IP
Alternative Proxies: