野生のニホンザルも温泉に入ってストレスを解消しているとみられることが、ストレスの指標となるホルモン濃度を測定することで分かったと、京都大霊長類研究所のラファエラ・サユリ・タケシタ研究員のチームが国際科学誌電子版に3日、発表した。 チームは長野県山ノ内町の地獄谷野猿公苑で2014年、雌ザル12匹をそれぞれ週3回、計90分間観察し入浴の状況を調査。また、ふんを採取し、ホルモン「グルココルチコイド」の濃度を調べた。 論文では、同じサルで濃度を比べた結果、冬には、入浴が観察された週は平均で20%ほど低くなる傾向があり温泉でストレスが低下したと考えられたとした。
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