最近、X(ツイッター)で拡散され、模倣され、パロディーとして大人気の「ネットミーム」がある。「もうええでしょう」。フレーズの元ネタは、ネットフリックスドラマ「地面師たち」の悪役キャラのセリフだ。この役を演じ、今や「Vシネマの帝王」ならぬネトフリの怪優的存在なのが、ピエール瀧さん(57)だ。 東京都内の某所。ずんぐりした巨漢が信号待ちしていた。顔を隠す黒メガネ。一発でモロバレする、そのフォルム。瀧さんだ。「サングラスした瀧を街で見た、ってよくいわれます。カムフラージュの意味ないですよね」 もうええでしょう、は地面師たちの詐欺グループの一人、司法書士崩れの後藤が、エセまがいの関西弁で吐き出すセリフだ。その言葉が、ネットで瀧さんの顔写真とセットでバズった。トラブルでこじれたり、芸能人が炎上したり、株価が急落したり、果てはドカ雪が降ったり……。ここぞとばかりに、もうええでしょう。ニュアンスの幅が広