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Suicaにはスマホアプリがあり、発行からチャージまでアプリで完結する。本記事では、モバイルSuicaの使い方を画像付きでわかりやすく解説する。
目次
モバイルSuicaでは、スマホひとつでカードの発行からチャージ、電車など公共交通機関の支払い、ショッピングまで完結できる。例えば新幹線の改札やバス、コンビニや飲食店の支払いといった場面に対応しており、アプリを入れておけば大変便利だ。
本記事では、モバイルSuicaの種類から作り方、チャージ方法、トラブルの解決策までわかりやすくまとめている。ぜひ記事を見ながら一緒に操作をしてみよう。
モバイルSuicaとは
モバイルSuicaは、JR東日本の交通系ICカード「Suica」をスマホで使えるようにするアプリだ。Suicaにもいくつかの種類があり、使える場所は幅広い。まずはモバイルSuicaの概要を紹介しよう。
■モバイルSuicaの種類
モバイルSuicaで使えるSuicaの種類は3種類。それぞれ特徴が異なるため、これからSuicaを新規発行する人は参考にすると良いだろう。
・My Suica(記名式)
名前や生年月日を入力して発行する自分専用のSuica
・Suica(無記名)
会員情報の登録なしで発行でき、誰でも利用できるSuica
・Suica定期券
My Suicaに定期券の機能を持たせたSuica。通常のSuicaと同様にチャージしてショッピングの支払いにも使える
■モバイルSuicaはどこで使える?
モバイルSuicaは新幹線の改札やバスのほか、「交通系電子マネー」のマークがあるお店で利用できる。モバイルSuicaが利用できる場所の例は以下の通り。
- 全国の交通系ICカード全国相互利用各社、各エリア
- コンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップなど)
- スーパー、ショッピングモール(イオン、イトーヨーカドー、アリオ、ダイエーなど)
- 駅ビル(ルミネ、アトレ、アズ、グランアージュ、グランスタ、グランデュオなど)
- その他(飲食店、ドラッグストア、タクシー・レンタカー、家電量販店など)
■SuicaとPASMOの違い
スマホアプリのある交通系ICカードには、SuicaのほかにPASMOも存在する。主な違いは発行主体だ。まず、SuicaはJR東日本が提供しているのに対し、PASMOは私鉄やバス会社が共同発行している。
いずれも同じようなエリアで利用できるが、Suicaでの電車利用などにより、独自のポイントサービス「JRE POINT」が貯まる仕組みになっている。一方のPASMOにはポイントサービスは存在しない。
なお、SuicaとPASMOは相互利用サービスに対応しており、双方のエリアで残高をチャージできたり、双方の利用可能エリアにて相互乗り入れをしたりすることも可能だ。
モバイルSuicaの作り方
ここでは、モバイルSuicaの新規発行からチャージの方法までを解説する。Android端末での操作に関しては画像も用意しているので、参考にしてほしい。
■モバイルSuicaの登録方法
モバイルSuicaの新規発行および端末への登録方法は以下の通り。
iPhoneの場合
iPhoneでSuicaを利用する場合は以下の手順に沿って進めてみよう。
- Suicaアプリを起動し「Suica発行」をタップ
- 発行するSuicaカードの種類を選択後「発行手続き」をタップ
- 「会員登録」をタップのうえ、メールアドレスを入力
- アドレス宛に発行された確認コードと個人情報をアプリに入力
- 「SFチャージ」画面にて初回チャージをする
- 支払い後「カードの追加」画面、「エクスプレスカードに設定完了」画面で「次へ」をタップ
Androidの場合
Android端末でSuicaを利用する場合は、以下の手順に沿って操作を進める。
モバイルSuicaアプリを起動し「新規会員登録」をタップ。各利用規約を確認のうえ同意する。
メールアドレスを入力し、アドレス宛に届いた確認コードを入力後「次へ」をタップ。
任意のパスワードや個人情報を入力し「次へ」をタップ。
ここでクレジットカードを登録する場合は「クレジットカードを登録する」を選択し、クレジットカード情報を入力しよう。なお、後からでも登録は可能だ。
今回は新規発行のため「取り込まない」を選択。このあと、「おサイフケータイアプリでメインカードの設定をしてください」と表示された場合は、アプリを起動してモバイルSuicaをメインカードに設定しよう。
■モバイルSuicaのチャージ方法
モバイルSuicaのチャージ方法は、クレジットカードまたは現金でチャージができる。方法は以下の通り。
クレジットカードからチャージする
クレジットカードから残高をチャージする場合、モバイルSuicaアプリにクレジットカードを登録しておこう。アプリを開き「入金(チャージ)」を選択後、チャージ金額を選択して再度「入金(チャージ)」をタップするだけで、残高にチャージできる。
なお、登録できるクレジットカードは以下の通りだ。
- ビューカード
- JRE BANKデビット
- JCB
- VISA
- Mastercard
- American Express
- Diners Club
- JR東海エクスプレス・カード
現金でチャージする
現金でチャージする方法には以下の3つがある。
- コンビニのレジで「Suicaのチャージをお願いします」と伝える
- セブン銀行ATMからチャージする
- 駅のモバイルSuica対応チャージ専用機を使用する
場所に応じて最適な方法を利用しよう。
モバイルSuicaの使い方
モバイルSuicaの使い方は難しくない。ここでは、交通機関で使う方法と、ショッピングで使う方法にわけて紹介しよう。
■改札・バス・新幹線で使う
駅の改札で使用する場合は、改札を出入りする際、「IC」のマークがある読み取り機にスマホをかざす。バスの場合、基本的には乗車時は乗り口にある読み取り機にスマホをかざし、降車時は運転手横にある読み取り機にスマホをかざして支払おう。
また、「タッチでGo!新幹線」対応路線・区間に限り、新幹線の自由席でもモバイルSuicaが利用できる。あらかじめモバイルSuicaアプリの会員メニュー(Android)またはチケット購入ページ(iPhone)より、タッチでGo!新幹線の設定を済ませたうえで、読み取り機にスマホをかざそう。
■ショッピングで使う
ショッピングで使用する場合、店員に「Suicaで支払います」と伝えたうえで、決済端末にスマホをかざす。タッチ式レジの場合は「交通系電子マネー」をタッチしたうえで、決済端末にスマホをかざして支払おう。
モバイルSuicaのよくある疑問と対処法
最後に、モバイルSuicaのよくある疑問と対処法をいくつか解説する。困りごとがあれば参考にしてほしい。
■チャージできない
モバイルSuicaでチャージできない原因はいくつか考えられる。
- クレジットカードの利用限度額を超えている
- 通信状況が不安定な場所にいる
- Suicaのアカウントが利用停止されている
など
端末の再起動に加え、十分に電波のある場所で操作をしてもチャージできない場合は、Suicaの問い合わせ窓口を利用してみよう。
■反応が悪い
モバイルSuicaの反応が悪い場合には、いくつかの原因が考えられる。
- スマホケースに金属が使われている
- Suicaの残高が不足している
- スマホと読み取り機の位置がずれている
- 定期券の期限切れ
など
残高が確実にある、定期券の期限が有効な場合は、スマホのケースを外して読み取り機にかざしてみよう。また、少し長めにかざしてみることで、読み取ってくれることもある。
■改札を出る前に電池切れになってしまった
まずは駅の改札係員に状況を伝えよう。その後、状況に応じて現金で清算し、改札入場時のデータを消去するなどの作業が必要となる。
■クレジットカードなしで登録したい
モバイルSuicaはクレジットカードがなくても登録できる。会員登録時に「クレジットカードを登録しない」を選択すれば問題ない。後からでもクレジットカードを追加できるため、気軽に利用しよう。
■領収書を発行したい
領収書の発行は、利用した鉄道会社の駅係員に領収書が欲しい旨を伝えることで対応してもらえる。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部