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ボルボが新型EV「ES90」に初めて搭載する「デュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーション」とは?|@DIME アットダイム
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ボルボが新型EV「ES90」に初めて搭載する「デュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーション」とは?

2025.02.28

ボルボの次なるEVモデルの発表まであとわずかとなった。間もなく発表されるES90は、ソフトウェア・デファインド・カー(Software-Defined Car)に対するアプローチをさらに具現化するもので、コアコンピューティング技術、常時接続、データの活用により継続的に進化し、改善していくように設計されている。つまり、毎日安全で快適な移動を楽しめるようにつくられたクルマということになる。

新型ES90は、ボルボ車として初めてデュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーションを搭載したクルマであり、コアコンピューティングの能力という点では、同社がこれまでに開発した中で最もパワフルなクルマ。これにより、データやソフトウェア、AIを通じて、安全性と総合的なパフォーマンスの水準をさらに引き上げる。

そしてDRIVE AGX Orinは、NVIDIAのインテリジェントカー用コアコンピュータであり、車内のさまざまな重要なシステムやプロセスを超高速で統合し制御する。毎秒約508兆回の演算(TOPS)という高レベルの演算能力を持ち、AIベースの最先端のアクティブセーフティ機能、車両センサー、効率的なバッテリーマネージメントなどの機能を管理する。

NVIDIA DRIVE AGX Orinを搭載したメイン・コアコンピュータは、DRIVE AGX Xavierと比較してAIコンピューティング性能を8倍向上させ、ディープラーニングモデルとニューラルネットワークのサイズを4,000万パラメータから2億パラメータへと徐々に拡大することを可能にする。これは、より多くのデータを収集し、クルマの開発を続けながら、カスタマー・エクスペリエンスと、何より重要な安全レベルの向上という総合的な目標を時間をかけて実現していく。

時間とともに進化する、真のソフトウェア・デファインド・カー

ES90は、ボルボのSPA2アーキテクチャーをベースに開発され、EX90に続くボルボのスーパーセット・テックスタックを採用した2台目となるクルマ。スーパーセット・テックスタックは、統合型のハードウェアとソフトウェアのモジュールとシステムで構成され、今後発売されるすべてのEVの基盤となる。

これは、ソフトウェアの開発と使用方法における根本的な変革もたらし、ライフサイクル全体を通じて、クルマの安全性、テクノロジー、総合的なパフォーマンスを向上させるもの。スーパーセット・テックスタックによって、こうした改善をより効率的におこなうことができ、無線アップデート(OTA)によってスーパーセットをベースとするすべてのモデルに迅速に展開することができる。

こうしたアップデートには、新しいコネクティビティ機能、安全性、特定の運転状況におけるバッテリー航続距離のようなクルマの性能を向上させる機能強化が期待できる。この定期的なOTAによる継続的な改善は、今やボルボ車の標準装備となっている。

また、スーパーセット・テックスタックが今後発売されるすべてのEVの基盤となるため、ボルボがラインナップするEVの性能を同時に向上させることができる。これにより、ES90のユーザーは、EX90のソフトウェアアップグレードの恩恵を受け、その逆も同様のことがいえる。つまり、ソフトウェアが今やハードウェアに代わって、ユーザーにとってのイノベーションと価値創造の主な原動力となっている。

ボルボ・カーズのエンジニアリング&テクノロジーの責任者であるアンダース・ベル氏は、以下のように述べている。

「ボルボES90は、今日の市場で最も技術的に進歩したクルマのひとつであり、時間とともにさらに改善されるように設計されています。最先端のスーパーセット・テックスタックをベースに開発されたES90は、安全性を最優先に考えられています」

ユーザーを守り、ケアするためのセーフ・スペース・テクノロジー

ES90には、周囲の状況をきわめて正確に把握する高度なセンサー群が搭載されており、LiDAR1個、レーダー5個、カメラ7個、超音波センサー12個に加え、車内には高度にドライバーの状況を把握し理解するシステムも搭載されている。これらの安全システムは、暗闇でも障害物を検知し、衝突回避などのプロアクティブな安全機能を作動させることで、安全を確保する。

これは、ボルボがセーフ・スペース・テクノロジーと呼ぶもの。同社がクルマに搭載しているものは全て、クルマの中や周囲にいる全ての人々にとって安全な空間を作り出すためのものであり、テクノロジーはその実現をサポートしている。このセーフ・スペース・テクノロジーは、道路上の事故や危険を回避し、毎日の移動をより安全で快適なものにするために設計されている。

アンダース・ベル氏は、次のように続けた。

「私たちは、ソフトウェア・デファインド・カーのリーダーとなるべく、あらゆる技術分野で革新を続けています。そして、すべてのエンジニアリングの努力をひとつの方向に向けることで、時間とともにさらに進化する優れた車づくりを目指しています。コアコンピューティングの力とスーパーセット・テックスタックを組み合わせることで、これまで以上に効率的に安全なクルマを作ることができるのです」

ES90のお客様にとって、これらはすべて安全を守り、大切な人たちとの充実した時間を提供するプレミアムなボルボ車として具現化されます。ボルボは約100年にわたり、人を中心に考えたクルマづくりをしてきました。常に目的を持ってテクノロジーを採用し、快適で安全な移動を確保するために最適なテクノロジーを搭載しています。このような考えから、ES90は、慌ただしい毎日の中で、誰もが必要とする心の安らぎとバランスを提供するようデザインされています。

既存ユーザーへの今後の導入予定

デュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinコンフィギュレーションは、EX90にも換装され、現在搭載されているDRIVE AGX OrinとDRIVE AGX Xavierで構成される現行バージョンからアップグレードされる。これは、継続的な改善を行うというボルボの理念に基づいている。

これは、同社のスーパーセット・テックスタックのアプローチによって、新しい技術が導入される際にはクルマのハードウェアをアップグレードできることを示す具体的な例となる。なお、EX90の既存のユーザーには、無償でアップグレードが提供される。

新型ES90は、2025年3月5日に世界に向けて発表される。

関連情報:https://es90event.volvocars.com/

構成/土屋嘉久

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