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「日本アニメ映画」人気の一方で「実写洋画」は苦戦…それでも今年ヒットするかもしれない「注目作の名前」(A4studio) | 現代ビジネス | 講談社

「日本アニメ映画」人気の一方で「実写洋画」は苦戦…それでも今年ヒットするかもしれない「注目作の名前」

2024年、日本の映画界に大きな変化が起きていたことをご存知だろうか。なんと、年間の興行収入ランキングトップ10に洋画の実写作品が一つも入らなかったのだ。これは統計が取られるようになってから初めての事態であり、映画ファンの間で大きな話題となっていた。

さらにこの現象の背景にはアニメ映画の躍進も考えられる。実は2019年以降、年間興行収入ランキングで1位を獲得しているのは、いずれもアニメ作品なのである。実写洋画離れやアニメ作品の躍進というこの傾向は2025年以降も続くのだろうか。そこで今回は映画業界の興行収入について、映画ジャーナリストの斉藤博昭氏に話を伺った。(以下、「」内は斉藤氏のコメント)

記事前編は【日本人は「実写洋画」を見なくなったのか…じつは日本の映画館で起きていた「異変」】から。

photo by iStock
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強力な国内アニメ映画の牙城

実写洋画が苦戦するなか、日本のアニメ映画の躍進は止まらない。

2024年のランキングトップ10にもアニメ作品が6作もあり、そのうち日本アニメ作品は下記の4作もランクインしているのである。

1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(157.1億円)
2位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(115.5億円)
4位『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(63.2億円)
6位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(53億円)

この結果は、アニメ映画人気に拍車がかかっていると言えるのではないだろうか。

「日本のアニメ映画は、漫画原作やテレビアニメのファン層が厚く、公開前から一定数の興行収入が見込めるという特徴があります。そしてコンテンツ自体の魅力はもちろんですが、グッズ展開などを通じてリピーターを増やし、興行収入を伸ばす戦略が功を奏しているのです。

しかし、日本のアニメだからといって、必ずしもヒットするとは限りません。昨年の夏、オリジナルアニメ『きみの色』は満を持して公開されましたが、ヒットには繋がりませんでした。アニメ映画のオリジナル作品は、世の中に浸透させることが難しく、ジブリ作品や新海誠監督作品、細田守監督作品のようにブランドとして確立されている作品に比べて、ヒットしにくい傾向にあるのです」

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