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中国当局が、日本人を「スパイ罪」で続々と実刑判決にしていた!(伊藤 博敏) | 現代ビジネス | 講談社

中国当局が、日本人を「スパイ罪」で続々と実刑判決にしていた!

日本政府は傍観している場合か

公安調査庁の協力者

中国政府が、2015年以降、スパイ行為を疑って拘束した日本人に対して、次々に実刑判決を下している。

7月10日、愛知県の男性(54歳)に懲役12年、13日には神奈川県の男性(57歳)に懲役5年が下された。いずれもスパイ罪だが、判決公判は非公開で、両被告の認否も、どのような行為が罪に問われたのかも明らかになっていない。

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そもそも日本政府は、「日本はいかなる国家に対してもスパイ行為をしていない」という立場である。拘束が判明してから、菅義偉官房長官はこう繰り返しており、判決を受けた会見でも中国政府への抗議など具体的な働きかけには言及せず、「邦人保護の観点からの支援」と、述べるにとどめた。

スパイがいないのだからスパイ罪には当らないはずだが、今回、判決を受けた2人が、公共の安全を確保する役所で、北朝鮮、中国、ロシアなど周辺諸国の情報を探るなど日本のインテリジェンス(諜報活動)を担う公安調査庁の協力者であったのは、多くのメディアが指摘している。

中国東南部の温州市平陽県で建設中の軍事基地周辺で拘束された愛知県の男性は、名古屋で中国企業相手の人材派遣と貿易の会社を経営。中国への出張も多く、公安調査庁の協力者になっていたという。

北朝鮮に接する貿易都市の丹東で拘束された神奈川県の男性は、98年に北朝鮮から脱出した脱北者で、03年に母親の祖国である日本に入国、06年に帰化している。パチンコ店勤務の傍ら朝鮮語を生かして北朝鮮に絡む情報の収集を行ない、公安調査庁の協力者になっていたという。

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