「1800年前から、社会人は見た目が9割。」という名文句付きパネルや「人形劇 三国志」趙雲など三国志資料いろいろ
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阪神大震災で壊滅的な打撃を受けた新長田。駅南側は都市再開発で「アスタくにづか」という商業・住居複合施設が6棟建設されました。今回の「三国志祭」では、その2番館の1階を使って三国志コレクションの展示・販売が行われていました。
映画「レッドクリフ」、映画「三国志」、映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」、ゲームヤロウの「三国志豪傑伝」、スクウェア・エニックスのマンガ「ブレイド三国志」、マンガ「まじかる無双天使 突き刺せ!!呂布子ちゃん」、学研「歴史群像シリーズ」、アニメ「蒼天航路」、潮出版社「横山光輝三国志」、近畿日本ツーリスト「三国志ツアー」といった企業だけではなく、長野県飯田市立「川本喜八郎人形美術館」、埼玉県山西省友好記念館神怡舘、山口県光市「三国志城博物館」などの博物館・美術館もブース出展しており、三国志ファンならずとも気になるような展示物が置かれていました。
詳細は以下から。
コレクション会場入口。「三国志祭」をやっていることを知らなければ近づかなかったかもしれない、ちょっと地味な場所です。
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ここにも鉄人が姿を見せています。これはモニュメントの原型だそうです。
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まだ取り付けられていなかった頭部はこんな感じになるようです。
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横山光輝「三国志」を出版している潮出版社のブース。コミック全30巻や下敷き、クリアファイルが販売されていました。諸葛亮いわく「赤字覚悟の大奉仕や」だそうです。
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隣には横山光輝「三国志」愛蔵版のポスターギャラリーがありました。クスリと笑えるようなコピーがつけられており、横山三国志を改めて楽しむことができるようになっています。
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「1800年前からいたんだなあ、酒でヘマするサラリーマン。」:劉備と断酒の約束をしたにも関わらず酔ってしまった張飛は殴りつけた曹豹の恨みを買い、当時敵対していた呂布軍を呼び込まれて下邳城を奪われてしまう。(愛蔵版5巻)
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「アメだと思ったら、ムチだった。」:荊州の降将・蔡瑁は曹操軍の水軍大都督に任じられたが、呉の周瑜の水軍によってこてんぱんに敗北してしまう。(愛蔵版12巻)
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「メールのあなたも、あなたです。」:元蜀の武将で魏に降っていた孟達は諸葛亮の誘いを受け内通を決めていた。その際、孟達は「司馬懿のいる宛から自分のいる新城までは1200里もあり、そもそも出陣するためには宛から800里離れた洛陽まで皇帝の許可をもらいに行くからたっぷりする準備はある」と諸葛亮に連絡をしてきた。しかし、諸葛亮の懸念通り、司馬懿は洛陽に寄らずに昼夜兼行で進軍してきたため孟達は準備が間に合わずに討伐されてしまった。(愛蔵版25巻)
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「権力争いをして老化を防ごう。」:娘が献帝の側室になっていた後漢の忠臣董承はある日献帝から帯を授かる。その中には、献帝による曹操打倒の血書が秘められていた。(愛蔵版8巻)
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「『コンプライアンス』って、ご存知ですか。」:魏の武将・蒋幹は旧友の周瑜と酒を飲み酔いつぶれた夜、周瑜が寝ている間に目を覚まし、寝室の机に置かれていた密書を盗み見てしまう。(愛蔵版12巻)
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「1800年前から、サラリーマンはパワハラに耐えていた。」:兄貴分だった関羽の弔い合戦のため、張飛は三日以内に白装束を準備するように言うが配下の范彊と張達に延期を申し込まれる。張飛はそんな范彊と張達を木に縛りつけて鞭打った。(愛蔵版22巻)
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「来たぞ!部長のムチャぶり!!」:袁術を攻める曹操は水害で食糧不足に陥った。そこで、食料総官の王垢が私腹を肥やしていたことにして兵の不満をそらすことにし、王垢に首を差し出すよう頼む。(愛蔵版6巻)
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「三国志を読んだのに、『戦略』と『戦術』の違いを、また忘れてしまった。」:曹操の大軍に追われ流浪する劉備は諸葛亮に出会い、天下の統一を目指すのではなく、蜀の地を得て新たな国を作り天下を三分して曹操の野心を砕くように説かれる。(愛蔵版11巻)
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「『私にも意地がある』そんな意地、無くていい。」:大軍を率いて蜀に攻め込んだ曹操は、諸葛亮の数々の策により窮地に陥る。(愛蔵版20巻)
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「チャンスをもらった。ピンチの始まりだった。」:酒癖が悪く城を守るには向いていないと言われた張飛だが、劉備と断酒の約束をして城の守りを担当することになった。しかしこの後、先ほど紹介した酒での失敗があり、城を奪われてしまうことになる。(愛蔵版5巻)
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「1800年前から、社会人は見た目が9割。」:諸葛亮が"臥竜"と評されるのに対し、龐統は"鳳雛"と呼ばれていた。龐統の才能を劉備は諸葛亮らから聞いていたがあまりに風体が冴えないため、地方の閑職にあてがってしまった。(愛蔵版15巻)
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「部長!このくらい歯切れよく、お願いします。」:袁術を攻めていた劉備は、張飛の不手際で城を奪われてしまい、前に袁術、後ろに呂布という敵を抱えることになる。そんな状態で呂布軍が向かってくると聞いた劉備は「命あればこそ次の機会を狙える」と逃亡を即断する。(愛蔵版5巻)
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「夢ばかり語り、いつの間にやらこんな歳。」:配下が散り散りになり、劉表のもとへ身を寄せていた劉備は、その存在の危うさから劉表配下の蔡瑁に狙われて命からがら逃げ出す。若くして義勇軍を起こした劉備だが、天下統一を果たせず自分の国も持てないままに40歳になっていた。(愛蔵版10巻)
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「敵よりも味方のほうが、敵だったりして。」:関羽の守る襄陽を攻める魏軍。龐徳は自由に動けない場所に陣を置くことに反対するが、指揮を任された于禁は聞く耳を持たなかった。(愛蔵版20巻)
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「『俺についてこい!』振り返ったら、誰もいなかった。」:城を奪われた流浪の呂布軍からは夜ごとに兵士が逃げるようになった。(愛蔵版5巻)
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「上司のミスは、私のミスに、よく変わる。」:全軍出撃を主張する曹仁に対し城を守るために残ると言った李典は、裏切りを疑われてやむなく出撃する。しかし敗れてしまい、曹仁は李典の戦意が足りなかったせいだと逆ギレする。(愛蔵版10巻)
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「仕事がらみの嫉妬は、恋愛の嫉妬よりも厄介だ。」:劉備から全幅の信頼を寄せられている諸葛亮に対し、同じ軍師として軽んじられていると感じた龐統は劉備に対して強行に蜀攻めを主張する。その結果、龐統は命を落とすことになる。(愛蔵版17巻)
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「偉い人のオーラの半分は、ハッタリでできています。」:董卓暗殺に失敗して追われる身となった曹操は旧知の仲だった呂伯奢の家に世話になる。夜、刃物を研ぐ音を聞いた曹操は自分を捕らえようとしているのだと考えて先手を打ち家人を皆殺しにするが、実際は曹操をもてなすため料理の支度をしているだけだった。この行いを曹操は「俺が天下に背こうとも、天下の人間が俺に背くことは揺るさん」と言い放った。(愛蔵版2巻)
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「プレゼントだって、プレゼンだ。」:劉備や張飛と散り散りになった関羽は、劉備の妻子を守りいつか劉備を見つけ出す時のために曹操に降伏する。そんな関羽をどうしても配下としたい曹操は、関羽を厚くもてなす。(愛蔵版9巻)
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「成果主義?そんなの、1800年前からだってば。」:南蛮平定戦で王平や馬忠が先陣となったことに不服な趙雲は、魏延を誘って抜け駆けすることを決める。(愛蔵版23巻)
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潮出版社以外にも数多くのブースがありました。レッドクリフのブースではDVDが販売されていました。
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こちらはTシャツの販売。三国志グッズ各種を販売する英傑群像が出品していたようです。
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川本喜八郎人形美術館のブースでは「人形劇 三国志」で使われた川本喜八郎の手による趙雲の人形が展示されていました。
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奥にはステージが設けられ、琴の演奏などが行われていたようです。
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コレクション会場を出て商店街をうろうろしていると巨大パネルを発見。これは魏の夏侯惇と許褚。
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こちらは蜀の五虎大将軍を描いています。
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横に置かれていた謎のみこし的なもの。先ほどのパネルを取り付けると巨大灯籠になり、夜にパレードを行うそうです。
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「三国志なんでもコンテスト」の書道展示。「赤壁」と書いた子どもが多い中、「周瑜」というチョイスが渋い。
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コンテストはジャンル不問なので、このような造形物を作ってくる人も。赤壁からの一連の戦いで蜀が得たものは荊州南部だった、ということを表しているようです。
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諸葛亮が三日間で十万本の矢を作ってみせると豪語したエピソードに由来する、「十万本の矢ネックレス」。三国志になぞらえ、実際に3日間かけて作ったそうです。
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コンテスト会場があったのは「魏武帝廟」の前。
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曹操が四頭立ての馬車に乗っています。
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神戸ハーバーランドで行われた催し物の展示品を寄贈してもらったそうです。
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魏武帝廟ではこんなイベントをやったりもしているみたい。
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さらに、商店街全域には横山光輝三国志に登場した武将の垂れ幕が掲げられていました。あまりに壮観だったので、しっかり撮影してきました。
伊籍から盧植までがずらりと並んだ、横山光輝の描いた三国志武将バナー総勢128名
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