太陽電池をA3サイズのプラ板やスチール板に印刷する新たな技術が開発進行中
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従来の印刷技術を使用し、太陽電池をプラスチック板や金属板に印刷することで、柔軟かつ低コストな太陽電池を作ろうという試みがオーストラリアで行われています。この新技術で生み出される太陽電池は紙のような薄さで、高層ビルの壁面への設置やノートPC用ケースへの埋め込みなど、多様なシーンでの利用に向けての実用化が期待されています。
Victorian Organic Solar Cell Consortium
http://www.vicosc.unimelb.edu.au/
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CTRL+P: Printing Australia’s largest solar cells | CSIRO
http://www.csiro.au/en/Portals/Media/Printing-Australias-largest-solar-cells.aspx
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実際に太陽電池がプリントアウトされている様子は以下のムービーから見ることができます。
Printing Australia's largest solar cells - YouTube
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VICOSCと呼ばれるこの研究はオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)とメルボルン大学、モナッシュ大学と産業パートナーの連携によって行われたもの。VICOSCはA3サイズの有機系太陽電池を印刷可能にしており、研究者のScott Watkinsさんは「このサイズの太陽電池は私達に多くのことを可能にします」と語っています。実用化すれば、宣伝広告として利用したり、ライトの電力供給に用いたり、ノートPCのケースに埋め込んで充電を行うことも可能になるとのこと。
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この太陽電池には20万オーストラリアドル(約2000万円)の価値があり、研究チームは爪ほどのサイズの太陽電池を3年間で10平方cmにすることに成功。新たなプリンターでは幅30cmの太陽電池の作成が可能になりました。
研究を行っているメルボルン大学のDavid Jonesさんは「我々は、あなたたちがTシャツにイメージをプリントするのと同じ技術を使っているのです」と語っており、このプロジェクトの偉大な点の一つが、入手しやすい、既存の印刷技術を使っていることだとしています。印刷には有機インクを使い、分速10mの速さで紙と同様の薄さにした鋼鉄やプラスチックの上に太陽電池をプリントアウトしていきます。これはつまり、2秒ごとに1つの太陽電池を作成している計算。非常に薄いため、実用化すれば太陽電池を直接プリントした素材を使って高層ビルを建てることも可能になります。
以下がCSIROにあるプリンタ-。
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実際に太陽電池が印刷されている様子はこんな感じ。
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太陽電池にはシリコン系、化合物系、有機系などのタイプがあるのですが、VICOSCで採用されている有機系の太陽電池は1平方mあたり10~50Wの電力を生みだし、改良によってシリコン系よりもエネルギー効率を高めることが可能であると考えられています。
プロジェクトは現在の産業パートナーに焦点を当てた開発を行っていますが、パイロット版やプログラムを運営していく中で他の企業とも手を組む可能性もあるとのことです。
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in サイエンス, 動画, Posted by darkhorse_log
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