「uv」の使い方をまとめました。

1. uv

「uv」は、高速なPythonパッケージ管理ツールです。 従来のpipに代わるツールとして、高速性と効率性を重視して設計されています。

特徴は、次のとおりです。

2. インストール

インストール手順は、次のとおりです。

2-1. macOS ・ Linux

curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh

macOSは、brewでもインストールできます。

brew install uv

2-2. Windows

powershell -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"

3. uv の使い方

「uv」の使い方は、次のとおりです。

3-1. プロジェクトの作成とコードの実行

(1) プロジェクトの作成。
今回はプロジェクト名「my-project」、Ptyhonのバージョン「3.10」で作成しました。

uv init -p 3.10 my-project
cd my-project

プロジェクトのフォルダ構成は、次のとおりです。

(2) コードの編集。

・hello.py

print("Hello, World!")

(3) コードの実行。

uv run hello.py

Hello, World!

3-2. パッケージの追加と利用

(1) パッケージの追加。
今回は「request」パッケージを追加しました。

uv add requests

Resolved 6 packages in 128ms
Prepared 4 packages in 179ms
Installed 5 packages in 4ms
 + certifi==2024.12.14
 + charset-normalizer==3.4.1
 + idna==3.10
 + requests==2.32.3
 + urllib3==2.3.0

(2) パッケージの確認。

uv pip list

Package            Version
------------------ ----------
certifi            2024.12.14
charset-normalizer 3.4.1
idna               3.10
requests           2.32.3
urllib3            2.3.0

バージョン指定付きでインストールするには、次のように記述します。

uv add requests==2.32.3

(3) コードの編集。

・hello.py

import requests
response = requests.get('https://www.google.com')
print(response.status_code)

(4) コードの実行。

uv run hello.py

200

3-3. その他の操作

(1) パッケージの削除。

uv remove requests

(2) 「requirements.txt」のインストール。

uv add -r requirements.txt

(3) 依存関係の同期。
「pyproject.toml」に記述された依存関係を基に、プロジェクトを最新の状態に同期します。

uv sync

(4) pipと同じ挙動でパッケージをインストール。

uv pip install requests

「uv pip install」は、uvのメリット (速度など) を得ることができません。何らかの理由で、pipと同じ挙動でインストールしたい場合に使います。