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【「SlidesGPT」を使い倒す①】事例を10個並べる編
みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。
今回は今話題のChatGPTを用いたスライド作成サービス「SlideGPT」の便利な使い方について解説していきます。前回公開した、「ジン産業の今後」というテーマでスライドを作成した記事が好評だったので、その続きとしてより具体的なテクニックに言及していきます。
SlideGPTとは
SlidesGPTは、AI技術を活用して効率的なプレゼンテーション作成を支援するブラウザ上のツールです。このツールを使用することで、見た目と内容がある程度のクオリティに達したプレゼンテーションを短時間で作成することが可能です。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
○○の事例を10個調べて並べる
前回は「ジン業界の今後」というざっくりしたテーマでしたが、今回はもう少し具体的なシチュエーションを想定してみます。
よくある雑務っぽい仕事として「○○についてとりあえず10個候補あげて説明して」という上司や先輩からの依頼が存在しますが、これを解決するためにSlideGPTを活用してみたいと思います。
今回は誰でもできそうだけど時間がかかりそうなものの一例として「日本の花火大会10選」を作成するスライドのテーマとします。
1.プロンプトを作成する
ここの段階をどれだけ磨き込むかでアウトプットが大きく変わるのですが、今回はパワポ研の方である程度試行錯誤して完成したプロンプトを記載します。
あなたはスライドの作成者です。
日本の主要な花火大会を10個調べて、それぞれの情報を1枚のスライドにまとめてください。
スライド作成の際、以下の条件に従ってください。
#条件:
・スライドのタイトルは「日本の花火大会10選」
・スライドの言語は日本語
・各スライドには開催時期を記載する
・各スライドには来場者数を記載する
・各スライドには情報ソースとなったURLを記載する
ここで特に重要になるのが、言語を「日本語」にすると明記することです。SlideGPTは海外発のサービスであるため、指示を日本語で行ったとしても、スライド自体がデフォルトでは英語で出力されます。そのため、プロンプトに常に日本語での出力を明記するようにしましょう。
その他の制約条件については「各スライドには○○を記載する」と入力すれば、その指示に従ってスライドの内容が追加されていくため、上記のように箇条書きで指示を増やしていくと良いでしょう。
2.ひたすら待つ
スライドが作成されるまで、ひたすら待ちます。前回のジンのスライドを生成した際は30秒ほどで終わったのですが、最近利用する人が増えたのか、だいぶ出力までに時間がかかるようになりました。(今回は平均して2~3分ほどかかっています)
3.スライドの内容を確認・修正
出力されたスライドがブラウザ上で確認できるため、自分が意図したものができているかどうかを確認しましょう。今回は以下のような形で出力されました。
各制約条件:すべてクリア
デザイン:最低限
画像:勝手に挿入されたが、その地域の花火大会と関係ない画像が挿入されている(削除するか、自分で調べる必要あり)
まとめ:勝手にまとめスライドが挿入されている(かつ内容もスカスカである)ので削除する必要あり
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記事の都合上、全てのスライドを添付していませんが、同様の花火大会のスライドが指示通り10枚出力される結果となりました。もう少し指示を具体化して増やせば内容がよりリッチになり、「○○についてとりあえず10個候補あげて説明して」系の雑務に対してより素早く対応できるようになるでしょう。
SlideGPTの有料化について
前回(2023/4/9)に確認した際は全ての機能が無料だったのですが、今回新たに一部の機能が有料化されていました。有料と無料の違いについて以下で確認します。
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最もインパクトが大きいのが「Download」が無料でできなくなったことです。プロンプトのブラッシュアップや主力されたデザインの確認は無料で何度も行える形ですが、スライドを手元で修正しようとした場合、2.5ドルの料金が発生します。
一方で、ブラウザ上で出力したスライドを閲覧する機能は無料で解放されているため、過去に自分が作ったスライドをローカルに保存するためだけに課金する必要はなさそうです。(以下で今回作成したスライドが確認できます)
デザインや内容の精度を考えると、あくまで「叩き台」として利用することがメインになる(このままの出力結果を使うことは少ない)と考えられるため、実質の有料化と捉えても良いでしょう。
ただ、一回のダウンロードで2.5ドルと低価格なことに加え、プロンプトを何度も修正することができるため、使うシチュエーションによっては重宝するツールになると思われます。今後機能が拡張され、より実務に近い形で使えるようになればさらなる値上げ(月々数千円のサブスクプランなど)がありそうですが、これまでリサーチやスライド作成にかけてきた手間を考えると、むしろサブスク化が待ち遠しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。出力したい内容とその数が明確に決まっている調べ物の場合、ChatGPTが大いに活躍することが最近知られるようになってきましたが、今回の記事はそれをさらに拡張してスライド作成まで持っていくという内容でした。今回は「花火大会」というテーマでしたが、ある程度まとめサイトがあるようなテーマであれば何でも対応可能なので、皆様の活用事例の報告もお待ちしております!
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