“結婚”という二文字。
恐妻家だったことで知られる哲学者・ソクラテスは、後世にこんな名言を残してくれました。
ともかく結婚せよ。もし君が良い妻を持てば、幸福になるだろう。もし君が悪い妻を持てば、哲学者になるだろう。
あぁ、だからあなたは哲学者になったのですね……。
「服を出しっぱなしにする」「料理はするくせに洗いものはしない」など、どんな夫婦でも、ひとつ屋根の下で暮らしていれば不満が出てくるのは当然のこと。なかでも、不満が噴出しやすい場所といえば、そう、トイレです。
トイレは、完全なプライベート空間であり、男女によって使い方に大きな違いが出る場所。どちらがトイレ掃除を担当するかだけでなく、男性の場合は「立ちション」「座りション」問題も出てきます。
そこでルーミーでは、住空間に強いこだわりを持つ3組にそれぞれの「トイレ事情」について話をうかがってみました。みなさん、トイレに関してどんな悩みをお持ちなのでしょうか?
オシャメンたちの「トイレ事情」とは?
ケース1:T家のトイレ事情
代々木上原に住むTさん夫妻。いっしょに暮らしはじめて今年で3年目。現在は共働きの2人住まいで、3階まであるメゾネットタイプの部屋に住んでいます。
3階まで伸びた“らせん階段”が特長。リビングには本、アート、雑貨、洋服と、2人の好きなものが一緒くたにまとめられ、とてもアットホームな空間に。そんなTさんのトイレ事情とは?
妻とはトイレ掃除の分担でもめることが多いのですが、何だかんだでいつも彼女がやってくれています。
彼女からの要望で座ってするようにもなりましたが、それでもまだ7割ぐらいは立ちションです。座るのが単純に面倒だというのもありますが、冬になると便座が冷たかったりするんですよね。
トイレ掃除ってどちらもやりたくないものだから、意外と夫婦ケンカの火種になったりしています。賃貸なので間取りは変更できませんが、掃除がしやすそうな広いトイレはやっぱり憧れますね。
ケース2:柏原家のトイレ事情
府中市に暮らす柏原さんは、7年ほど前に65平米ほどの中古マンションを購入し、リノベーションを行いました。壁には珪藻土を塗り、フローリングにはミャンマーチークの無垢材を使うといったこだわりよう。アート収集が趣味だそうで、室内にもセンス良く絵や写真が飾られていました。
そんな柏原さんは今年で結婚10年目。トイレに関して、奥さまとどんな決まり事があるのでしょうか?
もともと立ってする派だったのですが、結婚後にトイレ掃除をする妻のお願いで座ってする派に変わりました。立ってするほうが早くて楽という意見もありますが、今ではあまり不便を感じないですね。
わが家のトイレルールは、大小問わず、座面の裏側が汚れないようにして、汚れた場合はその都度ふきとる。掃除は週末に妻が担当するのですが、わたしの使い方が汚いとよく怒られます(笑)。なので、なるべく汚さないように使うことが夫婦円満の秘訣ですね。