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西原理人さんの料理は喜びに満ち溢れている。 奈良三条町の立地から奈良のこの地に移転して、ついにならまちのこの地でその表現は異次元に昇華した。 以前お聞きしたときの記憶で確かたしか奈良は奥様の故郷だった。 縁のあるその地で、事の起こりである縁を大事にしながら営みを続ける。 彼の哲学にはその縁を大事にしたり、物事の始まりや事の起こりを大事にする心が満ち溢れている。 堂々とした存在の新築の建屋は威風堂々、古色蒼然とした素晴らしいもの。 この地に出会い屋根の吹き替えをする古い寺院から瓦屋根を譲り受けたという。このエピソードだけでも彼がこの地の表現者として愛されているのがよくわかる。 内装も素晴らしい。見た目の素晴らしさだけではなく、事の起こり「縁起」を見つめている。 西原理人の人生観は西原理人の歩んできた道そのもので構成されている。 その、西原さんの経験してきた歴史をすべて踏まえた地の土を壁に塗り込んでいる壁は圧巻である。あまりに美しい和紙の壁に、栗の木のカウンター。カウンター越しに見えるまだらに見える土の壁は彼の人生で過ごした地の土を少しづつ部分的に塗っているが故の色の変化でそれが奥深さを感じさせる。イギリスロンドンの土や彼がミシュランの二つ星を獲得したニューヨークセントラルパークの土も入っている。 そして、その長い道程の運命に導かれたこの地で、人々に出会い、立地にも出会い…この建物を見るだけで求道者としての西原氏のほとばしり出る喜びが表現されているように感じる。周りで彼を支えてきた人々や彼の経験してきた独特の道程を想起させられる。設え、器、料理、料理の食材すべてにおいて垣間見える生き様。 道を探求し続けてきた彼の生の喜びとともに、あるいは道を進む喜びとともに表現される一皿一皿は完成度が素晴らしい。 客人に対して一期一会の想いとともに。日本の最も古い都の古都奈良を渾身の想いで愛していて、この地に運命の導きによってたどり着いた表現者に許されるすべての想いを乗せて開花する芸術を西原理人として、探求心あふれる求道者として、料理を通して表現者することが許されている料理人としてその舞台監督、表現の演者として。 なんと言っていいのだろう、その観自在(自分の在り方を観る)のほとばしりを感じる。自分のある場所、自分のいる場所がしっかりわかっている表現者としての地に足がついた、他者と比較しない自分自身の在り方の探求。自信をもってこの地の古都奈良の表現者であることを選び抜いた男のすごみがほとばしり出る。 天才、鬼才?努力家?どういう表現がいいかわからないが、道を探求し続けた求道者としての西原さんと奥様そしてそのメンバーの表現する「白tsukumo」これからも目が離せない存在だ。 初訪問から5回目になる今回初めてやっとレビューを上げる勇気が出た。 ちなみに今回は薬師寺東塔の落慶式がテーマの一つでした。 1300年以上も前にできた東塔。 「凍れる音楽」と評される薬師寺東塔。 感涙のコースの写真をどうぞ。
2023/04訪問
1回
ついに!圧倒のレベルに!
2018/01訪問
6回
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僕の頭に描ける頂点を超える理想のラーメンでした。