「サイボーグになって幸せです」61歳科学者の肉声 「ネオ・ヒューマン」著者独占インタビュー:前編
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難病ALSが人生のすべてを変えた
――あなたのことを知らない人のために、ALSと診断されてから現在に至るまでの経緯を簡単に教えてください。
4年前、私はスリムで健康体でした。走ることだってできました。しかし今は、顔の一部を除いて完全に麻痺しています。この数年、まったく自分の口では話していません。その意味で、私の人生は根底から変わってしまったと言えるでしょう。
きっかけは、ほんの些細な異変でした。2016年の終わりごろ、片方の足元がふらつくことに気づいたのです。と言っても、そうたいしたことではありません。ところがその後、異変は脚全体に広がっていきました。そして、もう片方の脚にも。
2017年11月、私はついに運動ニューロン疾患(ALS、ルー・ゲーリッグ病とも呼ばれる)と診断され、余命2年と宣告されました。
幸い、私は科学者です。この死の宣告も、プロとして取り組むべき課題として受け止めました。
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