東京都目黒区で3月、5歳だった女の子が両親から食べ物を与えられず、暴力をふるわれて亡くなった事件。「もう、目をそらすことはできない」という思いで集まったタレントたち5人が7月10日、厚生労働省を訪れ、加藤勝信大臣あてに、児童虐待の根絶に向けた提案書と要望書を提出した。
また、TwitterやInstagramで呼びかけたハッシュタグ #こどものいのちはこどものもの に集まった5000を超えるコメントも、牧原秀樹副大臣に手渡した。
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🌟LINEさんに児童虐待への取り組みについて取材しました もちろん行政への働きかけも続けます でも企業が社会問題へ取り組む重要性も感じています それぞれの知恵と力を合わせたらできなかったことができいく LINEさんは慎重かつできることを的確にされている印象です #こどものいのちはこどものもの https://t.co/SsQj433R8n
渋谷区長の長谷部健さんにお会いし、坂本美雨さん、犬山紙子さんとお話を伺ってきました。渋谷区はLINEをつかった子育て情報の提供など、子育てママのニーズに寄り添った取り組みをしているなぁと感じました。渋谷区ネウボラ施設もできるということで楽しみです! #こどものいのちはこどものもの https://t.co/2t7ffw6DD8
世田谷区長にお会いして、世田谷区の取り組みを伺いました。とても勉強になるお話でした。伺った内容や感想をまとめて、これから発信していこうと思います。保坂区長、担当の皆さま、ありがとうございました。#こどものいのちはこどものもの https://t.co/Os7ZJYZX0X
子どもに関わる職業の皆さんは、ほんっとうに頑張ってる。みんなギリギリ。だれもサボってない。でも悲しいことは起きる。まだ幸せじゃない子どもがいる。 今度は私達みんなが関わる番だ。必ず誰もが役に立てるよ。子ども別に好きじゃない人だってやれることがあるよ。 #こどものいのちはこどものもの
#こどものいのちはこどものもの 児童虐待を無くすための対策、要望 このハッシュタグにのせ具体的な意見を届けてください 厚生労働省、各自治体に持っていきます 小さなことでも、なんでも🆗 自分の生活する場所のデザインは自分で考えてみんなで作ることができる 例)児相運営が潤滑に進む予算組み
「児童相談所に専門職を増やして」
#こどものいのちはこどものもの には、国や自治体、児童相談所への要望が多数、寄せられた。チームのまとめによると、
- 児童相談所の拡充(専門職の増員や待遇改善、介入と支援の部門を分ける組織改革、一時保護所の環境改善など)
- 育児不安の解消(乳幼児健診や産前産後の支援など)
- 保育園の拡充
- 警察などとの情報共有、介入
などの意見が多く、賛否が分かれるものもあった。「声をあげてくださった方に共通しているのは、虐待のない社会にしてほしいという一人ひとりの思いです」(犬山さん)。
牧原厚生労働副大臣に、ハッシュタグに寄せられた意見を全て印刷した束と、多かった意見をまとめた資料を提出いたしました。 #こどものいのちはこどものもの
LINE相談窓口は前向きに検討
こうした意見をもとに「〜私たち5人からの提案〜」としてまとめた提案書は、【緊急対策・応急措置】と【予防対策・根本治癒】の2本立て。
優先的に実施してもらいたい要望としたのは「児童相談所の体制強化・機能強化」。「専門職をはじめとする人員体制の強化」や「虐待かな?と思ったときや虐待しそうになったときに気軽に相談できるアプリやLINEの窓口の創設」などをあげている。
5人はこの提案について、非公開で牧原副大臣と意見交換。なかでもLINEの相談窓口については、東京都が11月に試験的に開設する予定で、厚労省も「調査研究する」と前向きな姿勢を示したという。
⭐️アンケートのお願い 育児中追い詰められた、子供を叩いてしまった、大声を出してしまった、虐待をしそうだった、虐待をしてしまった ひとごとじゃない、ひとごとじゃなかった方達の意見、要望を集めて可視化。 議員さんに届けたいと思います よろしくお願いします🙇♀️ https://t.co/D87iLrXJgq
お役所に行きづらい
5人がLINEの相談窓口を提案した理由は、子育て世代が行政にアクセスしづらいという当事者感覚があるからだ。
ファンタジスタさくらださんは、「189(児童相談所全国共通ダイヤル)を今回、初めて知りました。役所は堅いイメージがあって、友達も足を運びづらいと言っています。せっかくいい取り組みをしていても伝わっていないのでは」。
福田萌さんも「保育園の入園もさんざん役所にお願いしているので、あまり歓迎されていないようなイメージがあります」と話した。
犬山さんが6月に「育児がつらかったとき」についてTwitterで実施したアンケートには、約2000の回答があった。
「子育てに悩んでいるとき、TwitterやInstagramになら悩みを書けるけど、電話はしづらいという人が多かった。電話をする行為自体のハードルが高かったり、DVを受けていて夫の目を盗んで電話しづらい事情があったりするようです」(犬山さん)
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5人が提案書と同時に提出した要望書の全文は、以下の通り。
児童虐待の根絶に向けた要望書
~こどものいのちはこどものもの~
目黒区で船戸結愛ちゃんの虐待死という大変痛ましい事件が起きました。
そして過去たくさんの虐待のニュースも報じられてきました。
虐待のニュースに向き合うのは大人でもとても辛いことです。
しかし、今この時も虐待に傷つき脅かされている命があることを思うと、大人がそんなことではダメだと深く反省しました。
こどもの命を守ろうと大人が声をあげなければいけないのです。こどもは自分でなかなかSOSを出せませんから。
勇気を出してSNSで声をあげたら、本当にたくさんの方が同じ思いだということがわかりました。その声は数百万人以上にリーチしています。
こどもを持つ人、こどもを持たない人、過去虐待された人、虐待しそうになった人、してしまった人。
「普段社会問題や政治的なことはつぶやかないけれどこれはおかしい」という人もとても多い。
みんな向き合う決意をし、社会全体が虐待に対し意識を高めること、そして虐待がなくなる政治が行われることを切望しそのために声をあげています。
言うまでもなく、児童虐待は決して許されるものではありません。しかしながら、この最悪の状況を生み出した原因は「親の資質」だけでしょうか?
児童虐待は、家庭の経済状態、地域・社会からの孤立など複合的な要素が絡み合った結果だと、これまでのケースを見ても明らかです。
つまり、児童虐待は誰にとっても決して他人事ではなく、この問題を無くすことは今の社会に生きる大人たち全てが共通に課せられた責任なのです。
今まさに危険な状況にある「こどものいのち」を守るために、問題家庭に早期介入し、こどもを一時保護するなどの体制整備はもちろん急務であります。しかしながら、それは既に発生している問題への「対処療法」に過ぎません。
私たちが本来目指すべき社会とは、虐待そのものを起こさない社会です。
子どもは、朝4時に起きて反省文を書かなくていいのです。
寒空の下ベランダに放置されなくていいのです。
お腹をすかさなくていいのです。
どの親の元に生まれても、愛情をたっぷり受け、お腹いっぱいご飯を食べ、心ゆくまで遊び、適切な教育を受け、暖かい部屋で安心して眠り、安全に過ごせなきゃいけないのです。そんな社会でないといけないのです。
こどものいのちはこどものものなのです。
親の所有物ではないのです。
残念ながら今はそうではないこども達が何万人といます。社会を改善すれば救える命と心が山ほどあるのです。法律や制度の力は不可欠です。
私たちは、「こどものいのちはこどものもの」という言葉を掲げ、ソーシャルメディアなどを通じて発信し、児童虐待を決して他人事と捉えず、絶対に児童虐待を起こさせないという強い決意を持つ多くの人たちの決意を受け取りました。
私たちは、大人として、一市民として、児童虐待という悲劇を起こさない社会を作っていくための強い決意を改めてここに表明するとともに、その決意の下、そうした社会の構築に向けた要望を行います。
こどものいのちはこどものもの
ですが
こどもを守れるのは大人だけですから。
BuzzFeed Japanは、児童虐待や子どもの権利に関する記事に #ひとごとじゃない のハッシュタグをつけて、継続的に配信していきます。