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Google カレンダーがサイバー犯罪者に標的にされている。フィッシング詐欺が主な攻撃で、偽の招待やWebサイトを通じて個人情報が盗まれる。Googleは対策を強化し、ユーザーも基本的なセキュリティ対策を心掛けることが重要とされている。
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「WIRED」は2025年2月18日(現地時間)、「Google カレンダー」を悪用したサイバー攻撃の増加について報じた。日常的に使用するシンプルなアプリであるGoogle カレンダーがサイバー犯罪者の標的となっていると指摘している。
Google カレンダーを悪用した攻撃の多くはフィッシング詐欺の一種とされ、偽のWebサイトに誘導して個人情報を盗み取るものとされている。最近増加している攻撃手法はどのようなものか。
最近報告された攻撃手法では攻撃者がGoogle カレンダーの招待を装った電子メールを送り、ユーザーをreCAPTCHAページやサポートボタンを装ったページに誘導するフィッシング攻撃が確認されている。この攻撃では正規のGoogleのWebサイトに見えるページで個人情報を入力させることで、不正アクセスにつながる可能性がある。
また企業内での利用が多いGoogle カレンダーでは攻撃者が組織の情報を収集し、実際に存在する役員やオフィスの住所を使用してより信頼できるように見せかけた偽の招待を作成することもある。過去にはGoogle カレンダーのイベント説明欄に埋め込まれたコードを利用し、遠隔操作型トロイの木馬(RAT)を実行するPoC(概念実証)も報告されている。この攻撃は実際には悪用されなかったが、Google カレンダーを通じた攻撃手法の多様性を示す例とされている。
Googleはカレンダーアプリのセキュリティ対策を継続的に強化しており、スパムやフィッシング、マルウェアへの保護機能を定期的に更新している。またユーザー側でも幾つかの基本的な対策を講じることで被害を未然に防ぐことが可能だ。
Google カレンダーは便利なツールである一方で、その普及度の高さゆえにサイバー犯罪者の標的となりやすい。日々の予定管理においても慎重なセキュリティ対策を心掛けることが求められる。
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