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旅行予約サイトの世界最大手「Expedia.com」を運営する米Expediaが、日本向け展開を強化している。今年に入り「エクスペディア ジャパン」の携帯電話版をオープンしたほか、3月8日には日本語で予約を受け付けるコールセンターを24時間年中無休に。日本人のオンライン予約利用率はまだ低く、今後伸びる余地があるとみて攻勢をかけていく。
同社は1996年に米Microsoftの1部門として設立。02年に米IAC傘下となった後、05年に独立した。現在はExpedia.comやTripAdvisor、Hotels.comなど6ブランドを20カ国で展開し、昨年の取扱高は259億ドル(約2兆1600億円)、月間ユニークユーザーの合計は7400万に上っている。
エクスペディア ジャパンは06年にスタート。海外のホテルと航空券の空き状況を検索し、即予約できるのが特徴だ。売りは低価格。ホテルの予約枠を大量に一括で仕入れることで実現しているという。ホテルの予約代がほかのサイトより高かった場合に差額を返金するサービスも提供している。
今年2月には、航空券とホテルを自由に組み合わせ、空港送迎サービス付きで予約できる「ダイナミック海外ツアー」」をスタートした。約6万件のホテルのさまざまな部屋タイプと航空券から選ぶことができる。日本法人・エクスペディアホールディングスの三島健代表取締役兼ゼネラルマネジャーによると、組み合わせは「1億通り以上」という。
日本語で予約やサポートを受け付けるフリーダイヤルのコールセンターを強化する。受け付け時間はこれまで毎日午前7時〜翌午前1時までだったが、3月8日から年中無休の24時間対応に。「24時間年中無休のサポートは業界初」と三島氏は胸を張る。
元米SkypeのCOOで今年1月にExpedia部門の責任者に就任したスコット・ダシュラグ氏によると、アジアの旅行市場規模は2270億ドル。ヨーロッパの2940億ドル、米の2460億ドルと肩を並べる規模になっており、今後も「まだまだ成長していく」と見ている。
一方、旅行市場全体のうちオンライン予約が占める割合はアジアでは低調で、日本は24%にとどまっているという。ダシュラグ氏は「(日本で)オンライン予約の割合を2倍に成長させていきたい」と意気込む。
日本のツーリストには「我々は世界最大のオンライン旅行会社としてどこよりも割安で提供できる。いまは円高。今世紀最大の旅行の機会がやってきている。そういったチャンスを生かしてもらいたい」と呼びかけている。
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