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凸版印刷は11月14日、製造業の現場で起こる労働災害を再現したVRコンテンツ「安全道場VR」をリリースした。安全手袋を着用しないままカッターナイフを使用し、手をけがする様子など、7種類の映像から構成される。リアルな映像によって現場の注意を喚起し、労災を未然に防ぐ狙い。製造事業者の社員研修などでの利用を見込む。
カッターナイフによるけがの他、静電気が可燃性溶剤に引火して火災が起きる様子、稼働中のコンベヤーに手や衣類が巻き込まれる様子、誤って稼働中のローラーを清掃してしまう様子、空気を吹き付けて機械を清掃する器具のホースが暴れる様子、故障した機械の点検中に同僚が操作を誤る様子、同僚のサポートがない中で高所作業を行う様子――を再現している。
特殊メークなどを使用し、労災による被害を忠実に再現している点が特徴。カッター作業の映像では血のりを使い、手から出血する様子を演出している。火災の映像では、可燃性溶剤に触れて炎が発生する流れを実写しており、CGなどは使用していない。
凸版印刷の広報担当者は「従来の研修用の映像では、危険なシーンの紹介にとどまる例が多かった。そこから一歩踏み込むことで啓発効果を高めたいと考えた」と説明する。
利用にはVRヘッドマウントディスプレイが別途必要。価格は個別見積もり。7種類の映像だけでなく、企業のニーズに応じたコンテンツを作ることも可能という。
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