「特務機関NERV」Twitterアカウント、地震直後に“凍結” 災害情報発信できず 運営者「一番あってはならないタイミング」
Twitterアカウント「特務機関NERV」が6月18日夜、一時的にアカウントロックされた。地震のタイミングと重なったこともあり、ネット上ではTwitterの対応を疑問視する声が出ている。
防災情報を発信しているTwitterアカウント「特務機関NERV」(@UN_NERV)が6月18日夜、一時的にアカウントロックされた。理由は不明だが、新潟県で最大震度6強の地震が発生し、津波注意報などの情報発信が求められるタイミングだったこともあり、ネット上ではTwitter社の対応を疑問視する声が相次いでいる。
特務機関NERVは、@isidaiこと石森大貴さん(セキュリティ企業・ゲヒルンの代表)が運営しているTwitterアカウント。災害情報や気象情報をいち早く伝えるアカウントとして、ネットユーザーの支持を集め、70万人以上のフォロワーを獲得している(19日現在)。
19日現在、ロックは解除されたが、Twitter上で「特務機関NERV」と検索しても、同アカウントが検索結果に表示されにくい状態(シャドーBAN)になっている。
石森さんは、Facebook上で「一番あってはならないタイミングでの凍結でした」「災害時に情報を得られなくなっているユーザーが多数いることをとても憂慮している」とコメント。Twitter社に抗議のメールを送ったことも明かした。
Twitterの公式サイトによると、乗っ取りが疑われたり、Twitterのルールや利用規約に違反した場合、アカウントをロックしたり、アカウントの一部機能を制限することがあるという。
特務機関NERVのアカウントが凍結された理由は不明だが、ネット上では「地震が起きたタイミングで、なぜ凍結したのか」など、Twitter社の対応を批判する声が相次いだ。また「情報共有のための基盤をプラットフォーマー(SNSの運営元)にコントロールされているのは難しい問題だ」と懸念する声も上がっている。
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